退屈ブレイキング

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少年時代から天の通夜編まで。狂気の天才、赤木しげるの名言集

赤木しげるの名言集

アカギ 35 (近代麻雀コミックス)

アカギ 35 (近代麻雀コミックス)

先日、1992年の連載開始から
実に26年の歳月を経て、
福本伸行氏の漫画作品、
「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」
とうとう完結を迎えました。

私がアカギと出会ったのは中学生の頃。
大会にも出るほど麻雀好きの友人の家で
ミックスを読んだのが最初でした。
(ちなみに、私も遊び程度に
牌はつまんでいましたが、
腕はお察しです(笑))

その命知らずな生き方と尖った名言に、
当時はアカギと同年代ということもあって、
ページをめくるたび痺れていた思い出があります。

さて、昔話はこの辺にして、
主題に戻りましょう。

本日は、そのアカギの主人公、
赤木しげるの名言集を、
主人公作「アカギ」と
アカギが初登場した作品でもある
「天 天鳳通りの快男児」の二作品から、
手短な解説付きでお届けしたいと思います。

作品としては天が初出ですが、
本稿では『アカギ』の少年時代編から
年代を追う形でのご紹介となります。

それではどうぞ。


『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』のアカギ

アカギ?闇に降り立った天才 1

アカギ?闇に降り立った天才 1

もともとは『天』の脇役だった
アカギを主役に据えたスピンオフ作品。
連載期間は1992年から2018年までという
福本漫画の中でもトップクラスの長寿作です。
※ただしその内19年分が鷲巣麻雀編

13歳のアカギが
麻雀と出会い頭角を表す少年時代編から、
19、20歳のアカギを主役とする青年時代編、
そしてアカギが23歳となった
エピローグまでが描かれました。


【アカギ 少年時代編】

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時は高度経済成長期の昭和33年。

借金300万(当時のレートで3000万以上)
の棒引きを賭けた、南郷と
ヤクザ竜崎の麻雀勝負の場に、
チキンラン(車を使ったチキンレース)
の生き残りである当時13歳のアカギが
偶然転がり込んだことから、
アカギの闘牌伝説が幕を開けます。

死ねば助かるのに
(アカギ 1巻)

竜崎のリーチを恐れて
絶好の手配を崩し、
リスクの少ない二筒切りに
逃げようとした南郷の姿を見て、
アカギがぼそりと呟いたセリフ。

この言葉を受けた
南郷は覚悟を決めなおし、
「どうせ死ぬなら…
強く打って死ね!」
と決死の五筒切り。

結果その選択が功を奏し、
南郷さんは息を吹き返します。

アカギ最初のセリフにして、
その思想が凝縮された名セリフ。

また、南郷がアカギの才能を認め、
代打ちを依頼するきっかけともなった
何気に重要なセリフです。


な、通るんだよこいつは…
(アカギ 1巻)

竜崎の裏スジ、しかも
ドラという超危険牌の五索を、
竜崎の捨て牌と仕草を読みきった上で、
みごと通してみせた直後の一語。

現実で言ってみたいセリフの一つですが、
万が一これを言って振り込んでいたら
めちゃくちゃかっこ悪いです(笑)


やっぱりね、
案の定ひねた打ち方

人をはめることばかり
考えてきた人間の発想
痩せた考え…
(アカギ 1巻)

あえてアガリ牌を見送ることで、
アカギの読みの自信を崩そうとした
竜崎の代打ち、裏プロの八木圭司。

しかしアカギは、
同じくアガリ牌(しかも満貫手)
を見送ることで
そのブラフを白日のもとに晒し、
さらにこのセリフで駄目押しします。

これに青ざめた八木は慢心を捨て、
ド素人で中学生のアカギを
全力で倒すことを決心しました。


それにしても、
随分手の込んだことをするね。
…俺はもっと、ストレートに行くよ
(アカギ 1巻)

自分のヤマをずらす
キャタピラというイカサマで
アカギからドラ8のアガリを
直撃した八木に対し、
アカギが放ったセリフ。

予想外の事態にあっても
全く動じないアカギの胆力が窺えます。


まるで白痴だな…矢木さん。
たとえ間違いでもオレがあの局面で
牌を倒したりするもんかね…

信用するなよ…人を…
(アカギ 1巻)

事故に見せかけて
わざと自分の最後の一ハイを倒し、
指で隠して『萬』の部分だけを見せ、
さらにその萬子をカンの中にまぜた
四索とすり替えることで、
八木から本命の四索を
引き出した際のアカギのセリフ。

天でもそうでしたが、
アカギは基本的に口が悪いです(笑)


束の間見えた萬子は
カンに消え、天に昇った。
アカギ、無法のドラ単騎
(アカギ 1巻)

ナレーションであり、
正確にはアカギのセリフではないですが、
お気に入りの一文なのでご紹介。

口に出して読みたくなる
語感の良さがたまりません。


倍プッシュだ…!
(アカギ 1巻)

アカギの代名詞とも言えるこのセリフ。
作中では、八木に勝利したアカギが、
勝ち分を上乗せして
さらにひと勝負を
持ちかける場面で初使用されました。

300万(+指)をかけた勝負に生き残り、
ほっと一息といった場面でのこの提案。
八木も読者も度肝を抜かれました。


負けると感じながら降りないアホウ。
南郷さんがこの先どれだけ生きるか知らねえが、
こんな絶好のカモ二度とお目にかかれねぇよ。
むしれるだけむしる・・・!
(アカギ 1巻)

アカギの倍プッシュ提案に対し、
メンツがあるため断ることができない
竜崎たちをこき下ろしたアカギのセリフ。

実際、再選を受けた八木は
完全にアカギの手のひらで
踊らされて負け続け、
最後には立ち上がる気力すら
失ってしまいました。

勝負事で意地を貼っても損するだけ…
個人的に大変耳に痛いセリフです(笑)


圧力を背景にした取引は
オレには通じねぇんだ

いい加減悟れっ・・・!
(アカギ 1巻)

竜崎との賭けを引き継いだヤクザ、
黒崎の圧力を
一蹴したアカギの台詞。

13歳とはとても思えない
肝の座りっぷりです。


便利でしょこれ・・・
特に悪ぶりたい人間の
仮面をはがすのに有効・・・

こいつの前では
みな演技をやめてくれる

黒崎から約束の拳銃を受け取って一言。

その後、アカギはこの拳銃を
言葉通り有効活用します。


面白い・・・
狂気の沙汰ほど面白い

対戦相手の盲目の雀士市川を、
ロシアンルーレットで試した代償として、
今度は自分が拳銃を口内に
つっこまれた場面でのアカギの一語。

この頃のアカギほど、狂気という言葉が
ぴったりくるキャラクターもいませんね。


オレがまだ子供の頃・・・
虫をひねり殺したことがある・・・
・・・今・・・
そんな気分だよ・・・
(2巻)

前述のチキンラン
仲間が重体になったことを逆恨みし、
アカギを港でリンチしようとした
チンピラたちの一人に対し、
黒崎から受け取った拳銃で脚を狙撃、
さらに、口内に拳銃をつっこみ
アカギが言い放ったのがこの台詞。

アニメでは声の抑揚のなさもあり、
底冷えするような怖さがありました。


偽の怒り。偽の言葉。偽の勝負。
うんざりなんだよ・・・・そんなもの。
そんな戯れ事じゃまるで埋まらない。
心が満ちないんだ。(2巻)

チンピラたちを撃退した直後の台詞。
アカギの心の飢えが
感じられるセリフですね。


なんでもいい
手段は選ばない
地獄を一度くぐっちまうことさ
南郷さん
ツキの女神はいつだって
その先にしゃがみこんでいる
(2巻)

市川との大局に遅れてやってきて、
南郷さんから場を引き継いだアカギ。

残り2000点で
三鳴き、全員テンパイ、
何を切っても死ぬという窮地を、
アカギは捨て牌弾き飛ばしの
イカサマで切り抜けました。

衆人監視、土壇場の状況で
危険牌を察知し、
イカサマで切り抜ける華麗さは
実に格好良かったですね。


・・・
きたぜ・・
ぬるりと・・・(2巻)

↑の直後、白を引き入れて
ツモあがった際のアカギのセリフ

凹凸のない白の手触りに例えての
「ぬるり」なのでしょうね。


じじい、そのハイだ

ディフェンスに徹し、
一切隙を見せない市川に対して、
「拾い」というイカサマを使い、
4枚目(だったはず)の西で
アガリをとった場面での一語。

この場面ではイカサマそのものよりも、
市川の盲目という弱みをついて、
お互いの点棒を十分の一にするという
アカギの一見無茶な提案を
通さざるを得なくしたという意味で
印象深いアガリでした。

もっとも、この行為が
のちに市川の本気を引き出してしまう
きっかけともなりましたが…。


合理性はあくまで
あんたの世界でのルール。

その縄じゃオレは縛れねえよ・・・
不合理こそ博打・・・
それが博打の本質
不合理に身をゆだねてこそギャンブル・・・

アカギのツモアガリに対し、
新ドラ表示牌を中にすり替え、
万全の保険をかけた市川。
さらに、市川は凄腕のイカサマを解禁し
アカギはもうこの局で決めるしかない状況。

しかし、まさかの白雀頭使いによる
嶺上ツモ三色ドラドラで
最後まで勝敗が読めなかった
市川戦にアカギは終止符を打ちます。

一飜が命運を分ける状況で、
せっかく暗刻になった白を、
ブラフのために切り出すという、
アカギの不合理性が
市川の合理性を上回った、
アカギの中でも一二を争う
痛快な名勝負でしたね。


【アカギ 青年時代編】

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伝説の夜から6年後の昭和39年。

6年前の伝説の夜に立ち会った安岡が
川田組の組長の元に代打ちとして
長らく音信不通となっていた
あのアカギを連れてきたことから
青年時代編がスタートします。

人並み外れた記憶力を持つ凡夫平山、
豪腕麻雀の浦部、そして因縁の宿敵
鷲巣巌がこの章で登場しました。

なんで もっと
スカッと 生きねぇのかな・・・

(アカギ 4巻)

アカギが働いていたおもちゃ工場の先輩で、
後輩からイカサマ麻雀で給料を巻き上げていた
川島たちをあしらった後の一言。

アカギにとって、
川島のようなセコい生き方は
全く理解できないのでしょうね。


ククク・・・
なるほど・・・・・・凡夫だ・・・
的が外れてやがる・・・

伏せられた19の牌の内、
13牌を使って作られた手の
シャンテン数をアカギが当てた理由を、
確率によるものと推理した
ニセアカギ(平山幸雄)への
アカギの熱いダメ出し。

この上なく
煽りに使える名セリフです(笑)


無意味な死か。
その「無意味な死」ってやつが

まさにギャンブル
なんじゃないの・・・
(4巻)

凡夫呼ばわりされて熱くなり、
アカギをゲームで試そうとした
ニセアカギに対し、
腕一本かけるなら、と答えたアカギ。

その提案に対しニセアカギは
「死が怖いんじゃない、
無意味な死はごめんだ」と即座に拒否。
しかしアカギはすかさずこのセリフで
自分のギャンブル観をぶつけます。

究極のニヒリズムというか、
アカギの極端な思考もここまで来ると
ただただ畏れ入るしかありませんね…



悪いな・・・
ノーテンだった・・・!

藤沢組の代打ち、
豪腕麻雀の浦部との
3200万のレートを賭けた一戦。

自分のアガリを見送ってまで
アカギの手を覗きにきた浦部に対し、
アカギはノーテンを宣言、
8000点の罰点を払ってまで
自分の手を明かすことを拒否しました。

点差のアドバンテージより
情報アドバンテージを優先した
アカギのセンスが光る一場面。
これがのちに逆転の布石となります。



寝ぼけるな・・・
続行だ・・・
ケチな点棒拾う気なし・・・!

アカギの四暗刻オープンリーチに
わざと差し込んだ浦部。
しかしアカギは以外にもそれをスルー。

あくまでも四暗刻ツモアガリで
浦部を追い詰める道を選びました。



あの裸単騎には
魔法がかけてある

現物こそないものの、
14枚12種ものハイを残す浦部が、
必ず自分のハダカ単騎に振り込むと
予言し卓を後にするアカギ。

そしてなんと結果は予言通り、浦部が
アカギのハダカ単騎にまんまと振り込み、
ハイテイドラ4満貫で逆転が決定します。

なぜ浦部が振り込んだのか?という、
その後の種明かしも面白く、
何より読者がワクワクするツボを押さえた
屈指の名シーンでしたね。


人は危機に相対(あいたい)した時、
その本質が出る。

浦部が自身の理(と癖)にからめとられ、
アカギのハダカ単騎に振り込むまでの
過程を説明する場面での一語。

人の心理を見抜き、
コントロールする術に優れた
アカギらしい名言です。

余談ですが、孔子論語には
「歳寒くして、 然る後に
松柏の 彫むに 後るるを 知るなり」という、
これに近い意味の格言があったりします。


もともと損得で勝負事などしていない・・・・・・
ただ勝った負けたをして・・・・・・
その結果・・・・・・
無意味に人が死んだり不具になったりする・・・・・・
そっちのほうが望ましい・・・・・・

その方が・・・・・
バクチの本質であるところの・・・・・・
理不尽な死・・・・・・
その淵に近づける・・・!
醍醐味だ・・・・・・

(アカギ 6巻)

アカギに敗れ、3200万の負債と
両手の指を折られるという
高い代償を支払わされた浦部。

浦部は去りゆくアカギに対し、
鬼気迫る形相でリベンジを宣言します。

しかしアカギはそんな浦部に近づき、
「リベンジするなら今この場でやってやる。
お前が勝てばその負債を丸ごと俺が背負うが、
もし負けたら代わりに両手首の先を貰う」
という凄まじい条件を提示。
これにはさすがの浦部も
返す言葉がありませんでした。

個人的に一番狂気を感じた名言。
まっとうな人間の感覚では
到底辿り着けない境地ですね…


ねじ曲げられねえんだっ………!
自分が死ぬことと………
博打の出た目はよ……!

(アカギ 7巻)

丁半博打で
アカギの勝ちを暴力で
握りつぶそうとしたヤクザに対し、
アカギが吐き捨てたセリフ。

博徒の矜持が感じられる
お気に入りのセリフです。


残念・・・頭ハネだ

昭和の怪物、鷲巣巌との
血液と金を賭けた鷲巣麻雀でのセリフ。

ワシズのロンあがりを阻止するために
安手でアガり、頭ハネを
決めたシーンで発せられました。

ダブロンなしのルールであれば
ぜひリアルでも真似してみたい
かっこいいセリフです。


ククク・・・
意外に臆病だな・・・
鷲巣巌・・・・・・!

上記の頭ハネの後の一語。
プライドの高いワシズに
グサリと刺さる極上の煽り文句です(笑)



焼かれながらも・・・
人は・・・
そこに希望があればついてくる・・・ !

鷲巣麻雀の一回戦終了時、
貴重な血液補充のチャンスを蹴った
アカギが放ったセリフ。

相手の油断を誘うために、
あえて自分の身を削る戦術。
分かっていてもなかなか
真似できるものではありません。


『天』のアカギ

天?天和通りの快男児 1

天?天和通りの快男児 1

アカギが初登場したのがこの天です。
アカギやカイジと比較すると
やや知名度が落ちますが、
大学生ひろゆきの成長物語、
個性豊かな猛者が揃う東西戦のアツさ、
そして後述する通夜編の重厚さから、
非常に読み応えのある作品です。

連載期間が長く、
福本氏の作風の変遷を感じながら
読める点も隠れたおすすめポイント。


天 vs アカギ編

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天のアカギは登場時42歳。
代理の室田が敗れたことで
地上げ屋の台打ちとして
天と対局することになります。

全盛期ほどの腕は無いものの、
その強運とセンスはいまだ健在であり、
天をぎりぎりまで追い詰めました。


お前 この世で一番うまいもの何だか知ってるか?
たとえば麻雀だ…世の中には頓狂な奴がいてよ
こんなラチのあかねえ遊戯に
自分の分こえた大金
人生さえ賭けちまう奴もいるのさ……

まあそんな奴だから…
頭は悪いんだけど……
勝ちたい気持ちはスゲェーもんだ…

終盤戦…勝負処での大事な一打にバカは
バカなりに必死さ…
もてる全知全能をかけて考える
決断して そして躊躇して
それでもやっぱりこれしかない……て
そりゃもうほとんど
自分の魂を切るように打つパイがあるんだよ

その魂の乗ったパイ
そういうパイで和了ること…

それはまるで人の心を喰らうようだ…
この世じゃ人の心が一番うまいんだ……
(天 2巻)

点がひろゆきに出した、
「この世で一番うまいものはなんだと思う?」
という問いの答えがこちら。

アカギがギャンブルに取り憑かれた理由が
伝わってくるようですね。


いえばいうだけおまえの恥になる・・・
オレはバカだと宣伝してまわるのと一緒だ・・・

メンツの実力を試すため
アカギが行なっていた
捨て牌による暗号を見抜けず、
まんまと振り込んでしまった上に、
物言いをつけようとしたモブキャラを
一喝したアカギのセリフ。

要するに、バカは黙ってろ
ということでしょうか(辛辣)


オレのアンコはそこにある…
(天 3巻)

役満直撃でなければ
逆転不可能の場面で、
なぜか三暗刻どまりの手で
アガリを宣言したアカギ。

当然、対する天(と読者)は
「…は?」と困惑の表情。

アカギの真の狙いは実は裏ドラであり、
あろうことか、暗刻に裏ドラ3つを重ねて
数え役満を狙うという、奇跡に近い
逆転の道をアカギは狙っていたのです。

しかし、最初の2つはドラが乗ったものの、
3つのドラのうち最後のひとつは重ならず、
惜しくもアカギは逆転を逃します。

ところが、アカギは去り際にぽつりと
「隣か…」とつぶやき、
天が残った王牌をめくると、隣のハイが
ドラの二萬であったのみならず、
他のどれが出ても役満になっていたという、
まさに間一髪の状態だったのでした。

負けたのになぜか格が上がってしまう、
アカギの超人ぶりがつくづく表れた
名エピソードでした。


東西戦編

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東西麻雀界の最強が集まり、
雌雄を決する東西戦を描いたストーリー。

この時アカギは、
東軍のエースとして
天、ひろきらとともに、
西軍のエース原田、
そしてアカギとの因縁も深い
怪物曽我との対局に臨みます。

覚えておくんだヤー公…。
3人で囲めば圧勝できるだと…。

バカじゃねえのか?
そういうこざかしいことと無関係の所に…
強者は存在する…!

東西戦1回戦、
あえて味方に振り込むことで、
次戦に上がる西軍の
頭数を増やそうと画策する原田。

そんな原田の策略を、
アカギはこのセリフでバッサリ切り捨てます。

平気で人を殺すヤクザの頭の原田を
堂々とバカ呼ばわりできるのもすごいですが、
躊躇なく自分を強者と言い切れる傲慢さもまた
アカギの魅力です。


自分の身とひきかえならば・・・
どんな違法も通るという誤解・・・
それで責任をとったような気になるヒロイズム

とんだ勘違いだ・・・・・・

責任をとる道は身投げのような行為の中にはない
責任をとる道は・・・・・・
もっとずーっと地味で全うな道・・・・・・

自分のミスをチョンボ
帳消しにしようとしたひろゆき
アカギが諭すように言った名言。

『責任』という言葉の
意味が曖昧な現代において、
このセリフには学ぶべき点が
多くあるように思えます。


通夜編

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東西戦から9年後、
文具屋のサラリーマンとして、
安定しているがスリルのない、
死んだようなような
毎日を送っていたひろゆきは、
偶然あの赤木しげる
通夜の知らせを目にします。

当然、会場に駆けつけたひろゆき
しかしアカギはまだ生きていました。

実はその時55歳のアカギは
アルツハイマーに脳を冒されており、
確かな自我が保たれている間に
薬剤による自殺を決めていて、
その前にひと目、東西戦の
メンバーに会っておこうと
この葬儀を計画していたのです。

アカギの自殺を思いとどまらせようと、
必死の説得を続けるメンバーたち。
そして、そんなメンバーたちの
説得に感謝しつつも、
自分の意思を伝え、
決意を曲げないアカギ。

その命をかけた言葉のやり取りは
福本作品でも稀に見る
哲学的名言の宝庫です。

原田。正直に言ってみ。
お前窮々としてるだろ?

どんなに金や権力を手に入れたところで
実は窮々としている。

成功ってやつは人を自由にしないんだ。
裸を許さない。
装う事を要求してくる。

つまり成功者大物らしく
振舞うことを要求してくる。

健、金光、鷲尾、銀次、曽我の
説得が失敗に終わり、
六人目の説得者として
説得に訪れた関西最大の
暴力団の長、原田。

しかし、そんな原田に対しアカギは
上記の一文を含む一連のセリフで、
逆に原田組の若頭という立場に縛られる
原田の窮屈な生き方を喝破します。

成功することは
生きていく上で必要と前置きしつつも、
過ぎた成功は毒になると説くアカギ。

勝っても勝っても勝ちを積むのが
止められないのが人間の性ですが、
成功に縛られないアカギの身軽な生き方には
やはり男して憧れてしまいますね。


ただ… やる事…
その熱… 行為そのものが…
生きるって言うこと…!実ってヤツだ…!

分かるか…?
成功を目指すな…と言ってるんじゃない…!

その成否に囚われ…
思い煩い…止まってしまうこと…

熱を失ってしまうこと…これがまずい…!
こっちの方が問題だ…!

いいじゃないか…!
三流で…!熱い三流なら 上等よ…!

まるで構わない…!構わない話だ…!
だから… 恐れるなっ…
繰り返す…! 失敗を恐れるなっ…!

平凡なサラリーマンとして、
薄く死んでいくような人生を送っていた
ひろゆきに、アカギが贈ったのがこの言葉。

失敗が怖くて
あと一歩が踏み出せない時に
勇気を与えてくれる珠玉の名言です。


ああ・・・ 無念・・・無念だ!
くたばるのは無念・・・
しかし仕方ないのさ これも・・・!

しかたないのさ… これも
無念であることが
そのまま「生の証」だ・・・!

思うように
いかねぇことばかりじゃねぇか…・・・
生きるって事は・・・
不本意の連続・・・
時には全く理不尽な・・・
ひどい仕打ちだってある・・・!

けどよ・・・ たぶん・・・
それでいいんだな・・・

無念が「願い」を光らせる・・・!

嫌いじゃなかった・・・
何か「願い」を持つこと・・・

そして・・・ 同時に
今ある現実と合意すること・・・!
不本意と仲良くすること・・・

そんな生き方が 好きだった…

たぶん・・・

愛していた・・・ 無念を・・・!

最後の説得者として、
必死の説得を続ける天に対して、
あのアカギが落涙しつつ語った台詞。

アカギが死に対して無念を感じていたこと、
生きることが不本意の連続であると言う、
アカギ(=福本先生)の人生観。
そして、その無念を
愛していたというアカギの生き方…

生きることの本質を穿つような、
私が一番好きなアカギの名言です。



これが死か・・・
よし・・・行けっ・・・!

放たれろっ・・・!
飛散しろっ赤木しげる・・・!

自殺幇助装置から薬剤が注入され、
意識朦朧となったアカギが、
心中で放った今際の際の台詞。

死を終わりではなく
解放と捉えたアカギ。
その姿は最後まで爽やかでした。


さいごに

赤木しげるの名言集、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

漫画界に、
天才と呼ばれるキャラクターは数あれど、
アカギほど「天才」の
称号が似合うキャラクターもいません。

ただ強いだけでなく、
その人生観や意外な人間味、
そしてアルツハイマーからの
尊厳死という最期も含めて、
こんな強烈な個性を持ったキャラクターは
今後二度と現れないでしょうね。

福本先生には、
今後もアカギのような
痺れる個性を持ったキャラクターを
生み出していってほしいものです。
それでは!

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