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東方キャラでローグライク!『不思議の幻想郷TODR』の魅力を徹底解説☆

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はじめに

こんにちは、DAIMAです。
本日ご紹介するゲームは
高い中毒性で根強いファンを持つ
不思議のダンジョンシリーズと、
zun氏による同人STGから始まり、
20年以上の時を経てなお
盛んに二次創作が行われるお化けコンテンツ
東方projectが夢のコラボを果たした
不思議の幻想郷TOD -RELOADED-』です。

本作は、2017年2月の週間ファミ通新作ゲームレビューで
ゴールド殿堂入りを獲得しています。

不思議の幻想郷TOD -RELOADED- - PS4

不思議の幻想郷TOD -RELOADED- - PS4

PS4とvitaの両方で発売されており、
私はPS4版を購入してプレイしています。

あらすじ


その日、幻想郷は急な豪雨に襲われていた。

雨宿りのため、香霖堂に立ちよった博麗霊夢だったが、彼女はそこでトラブルに巻き込まれてしまう。
店主である森近霖之助が、豹変して襲いかかってきたのだ。

その圧倒的な力の前に、為す術もなく敗北してしまう霊夢

命からがら博麗神社へと逃げ帰った彼女だったが、そこで待っていた茨木華扇の命により、
ふたたび香霖堂へと向かうことになるのだった。

今、「ゴールドスフィア」をめぐる、新たな異変の幕が切って落とされる。

公式ホームページより

こちらがメインストーリーのあらすじです。
この他にも、いくつかのサブストーリーが用意されています。

不思議なダンジョンの"ツボ"押さえてます。

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『不思議なダンジョン』シリーズが
今までコアなファンを惹きつけてきた理由は、
一手を見誤れば死に直結する緊張感』と
発想次第で逆境を覆せる戦略性の高さ
という二点が大きかったのではないかと思います。

そしてその点については
本作はしっかりと抑えてきている印象です。
ランダムに生成される敵やアイテム、
罠、地形による『次に何が起こるか分からない
ドキドキ感や、詰め将棋のように
じっくり考させるゲーム性はそのままに、
東方projectの世界観が見事に融合されています。

また、不思議なダンジョンの持ち味である
何度でも遊べるプレイバリューの高さも
しっかりと受け継がれていて、
メインストーリークリア後にも
持ち込み制限や難易度、操作キャラの
異なるダンジョンがいくつも用意され、
ちょっとやそっとでは遊び尽くせない
ボリューム感に仕上がっています。

また、膨大な種類の装備品の収集や
後述する幻想郷縁起などのやりこみ要素も
本作の楽しみのひとつです。

人は選ぶけれどハマる作品

本作は、同人ゲーム出身であり、更に好みの別れやすい
不思議なダンジョンというジャンルで、
東方projectのファンゲーム的な要素も強いため、
何となく興味はあるけれど
手を出しかねている方も少なくないと思います。

この記事では、そのような方向けに、
本作の良い点だけでなく、不満点も含めて
私の実際のプレイ体験を元にした
徹底解説をお届けします。

※未プレイの方の楽しみを損なうようなネタバレは極力避けていますが、閲覧に関しては自己責任でお願いします


事前に知っておきたい情報

不思議のダンジョンシリーズとは?

不思議のダンジョンシリーズとは
1993年にSFCで発売された
トルネコの大冒険』を元祖とする
一連のターン制ダンジョン探索型
ゲームの総称です。

1980年発売のPCゲーム、
ローグ(Rogue)にヒントを得て
生み出されたことから
ローグライクとも呼ばれています。

その絶妙なゲームバランスと、
スコアアタックや早解きなど
やりこみを促す要素の多さから人気を博し
その後も『風来のシレンシリーズ』や
チョコボの不思議なダンジョンシリーズ』、
世界樹の迷宮シリーズ』など
数多くの名作を生み出しました

プレイヤーのスキルが強く反映される点や、
ギャンブル性の高さから、他人がプレイするのを
眺めていても面白いゲームであり、近年では、
ゲーム実況などでも高い人気を博しています。

前作『不思議の幻想郷-THE TOWER OF DESIRE-』について

本作は、不思議の幻想郷-THE TOWER OF DESIRE-
続編という位置付けの作品ですが、
不思議の幻想郷-THE TOWER OF DESIRE-のストーリーは、
本作のメインストーリーとして丸ごと収録されているため
前作未プレイの方も安心してプレイできます。

不思議なダンジョンライクに再現された各能力。

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東方projectのキャラクターはそれぞれが、
個別の『〜する程度の能力』を持っていて、
本作では、それら能力をローグライク
システムの中で工夫して表現しています。

例えば『闇を操る程度の能力』を持つルーミアは、
シレンでいう『闇ふくろう』のように
一定範囲を闇にして視界を奪う能力を持っていますし、
無意識を操る程度の能力』の古明地こいし
自身を透明化して、プレイヤーが気づく前に
近づいてくるといった風な再現がなされています。

中には、隣接したミスティアやわかさぎ姫を
捕食する幽々子
(しかも食後は満足して寝る)や、
普段はフラフラしているが、
プレイヤーが花畑(地形)を踏むと
激怒して強烈な攻撃を仕掛けてくる幽香
など、
東方ならではの風変わりな特性を持った敵も
多数登場します。

敵キャラクターは外見こそ可愛らしいものの
中にはあのゲイズやケンゴウといった
不思議なダンジョンシリーズのトラウマメーカーを
彷彿させるような能力を備えたものもいて、
プレイを重ねるうち、次第に彼女らが
悪鬼のごとく思えてくるから不思議です(笑)

難易度は全体的に優しめ

メインストーリークリアまでが特にそうですが、
本作は私が今までに遊んできた
不思議のダンジョンシリーズと比較すると
全体的に難易度は優しめに感じました。

その主な理由は、
後述する装備品の成長や、弾幕などの
プレイヤーに有利なシステムが豊富であることと、
にとフュージョンによるアイテムの合成や
作成が手軽に行える点が大きいです。

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また、同行する仲間がかなり優秀で、
プレイヤーを飛び越える遠距離攻撃や
部屋全体に大ダメージを与えるスペルを
頻繁に使用してくれるほか、
万が一やられてしまっても
後からアイテムで蘇生させることも可能です。
(どこぞの仲間キャラのように
道中でおにぎりを要求して動かなくなったり、
勝手にはぐれて彷徨ったりすることもありません。
)

加えて、持ち込み可能ダンジョンでは、
冒険に失敗しても所持品をロストしないなど、
不思議なダンジョンの初心者にも
優しい難易度設定と言えます。

ですがその分、不思議なダンジョンに
シビアさを期待する中上級プレイヤーにとっては
序盤から中盤の難易度には
やや物足りなさを感じるかもしれません。

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とはいえダンジョンの最後に待つボスは、
各種アイテムやシステムを
フル活用して初めて勝てるような
絶妙な難易度に調整されていますし、
メインストーリークリア後は、
さらに難易度の高い様々な
ダンジョンが用意されています。

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もちろん、シリーズ恒例の
持ち込み不可99階アイテム未識別の
『もっと不思議』ダンジョンも実装されています。

という様に、全体を通してみれば
初心者から上級者まで楽しめる
門戸の広いゲーム内容に
仕上がっていると思います。

洗練されたインターフェース

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私が本作をプレイして地味に感動したのが
プレイに全くストレスを感じさせない
洗練されたインターフェースでした。

ごちゃごちゃしやすいアイテム画面も
分類ごとに壺の中身も含めて
一目でわかるように設計されており、
目当てのアイテムをすぐに見つけられます。

また、こまめに行いたいことの多い味方の作戦変更や、
システムのオプション設定も
1ボタン+1レバーで完了できるよう設計されており、
余計なことに気を煩わされずに
プレイに集中できるのが嬉しい限りです。

本作ならではのユニークなシステム

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にとフュージョン

にとポと呼ばれるポイントを消費して、
アイテムの合成、調合、錬成、鑑定を行う、
本作の目玉の一つと言えるシステムです。

合成、鑑定はそのまま
装備品の合成と識別を行う機能で、
アイテムを生み出す調合や錬成は
ダンジョンで拾える素材やアイテムを元に
新しいアイテムを作成する機能です。

アイテムの入手や合成、識別が
手軽に行えるようになるシステムであり、
ダンジョン攻略の大きな助けになってくれます。

ただ、その便利さの反面
限られたアイテムでやりくりする
サバイバル的な緊張感は減ってしまう
ので
硬派な方はこのシステムを縛って
プレイするのもアリかもしれません。

弾幕システム

敵が時々落とすPゲージを消費して、
飛び道具の弾幕
撃つことができるシステムです。

弾幕は、Pゲージの消費量ごとに
4種類を使い分けることができ、
各プレイアブルキャラによって
それぞれ異る性能を有しています。

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例えば霊夢は1ゲージ消費では
シンプルに前方に単発の弾幕を撃つ『陰陽弾
を使用しますが、10ゲージ消費すれば
周囲8マスの敵に大ダメージを与える
二重結界』が使用できます。

旧来の不思議なダンジョンシリーズにも
弓矢や石といった飛び道具がありましたが、
弾幕はそれと比べて補給が容易なため、
本作ではより頻繁に飛び道具を扱うことになります。

この点、原作がシューティングである
東方projectらしいゲームデザインですね。

装備品の印システム

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『○○系の敵に大ダメージ』『混乱無効』など
装備品にそれぞれ固有の能力があり、
その能力を合成によって別の装備品に
引き継げる『』のシステムは
不思議なダンジョンシリーズの定番であり、
戦略性の深化に大きく貢献している
システムでもあります。

本作では、継承可能な『追加印』(ピンク)
に加えて、継承不可能な『固有印』(黄色)
が存在します。

『固有印』は『追加印』に比べて
発動率や効果が優秀なものが多く、
敵の能力で失われることもありません。

また、装備品の組み合わせで発生する
共鳴印』(緑)もあり、
所持しているアイテムや対処したい敵によって
選択する装備品はよく考える必要があります。

装備品の成長システム

本作では装備品にもレベルの概念が存在し、
使い続けているうちに、プレイヤーと同じように
経験値を積んで、レベルを上げていくことが出来ます。

また、装備品は一定レベルを超えると
上位の装備品にランクアップし、
能力値と印の許容量のアップに加えて
名前とグラフィックも変化します。

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例えば、上記画像左端の木の杭という武器は
木の杭』→『紅い槍』→『ピアザグングニル
といった具合に、名前とグラフィックが
どんどん豪華なものに進化していきます。

ゲーム内には上位装備を含めると
武器防具だけで500種類以上存在していて、
それらを収集するのも
本作の大きな楽しみのひとつです。

ただ、ここまで装備品の種類が充実していると
シレン2にあった装備品かけのような
集めた装備品をコレクションして眺められる
システムが欲しかったところですが...

ファン向けゲームとしても充実の内容

ここまでゲーム性を中心に話を進めてきましたが、
「不思議の幻想郷」は東方のキャラゲーとしても
非常に満足できる内容になっています。

個性の出た掛け合いにほのぼの

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トーリーの進行や幻想郷の住民との会話で
たびたび小芝居風の掛け合いが展開されます。

これら掛け合いはかなりの数が用意され、
キャラの個性が前面に出た内容になっているほか、
ところどころに小ネタが挟まれていたりして
クスリと笑えるものも多いです。

しかも全編フルボイスであり、
この時点で相当気合を入れて
作られていることが分かります。

また、一度見た会話は、
後から幻想郷縁起で見返すことも可能です。

幻想郷縁起をコンプせよ

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稗田阿求が管理する幻想郷縁起では
これまでの挑戦記録や倒した敵、
幻想郷の住民達との会話、
特殊能力発動時のカットイン絵(花果子念報)などを
まとめて閲覧することが出来ます。

挑戦記録には、最終スコアから
プレイ時間、経過ターン数、その時の装備品など
事細かな情報が記録されており、
スコアアタックを行う際は欠かせないシステムです。

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また、花果子念報に掲載される
敵の各種カットインは、実際にその能力を
発動させた上でしか見られないほか、
『特定の種類の敵をまとめて倒す』
『特定の敵同士が隣接する』などの
レアな条件付きカットインも存在していて、
これらを集めていく
コレクション的な楽しみもあります。

プレイアブルキャラクターについて

最初から使用できる博麗霊夢のほか、
霧雨魔理沙射命丸文なども
それぞれのアナザーストーリーをクリアすることで
好きなダンジョンで使用できるようになります。

また、パートナーとなるアシストキャラも
同じくサブストーリークリアで
選択できるキャラクターが増えていきます。

キャラクターごとに弾幕
使用するスペルカードの種類が異なり、
さらに、水場のそばで強化されるキャラや
常時浮遊状態のキャラなど、戦略に
影響をあたえる特性をもったキャラもいます。

お気に入りのキャラを選ぶのはもちろん、
ダンジョンに合わせた特性を見極めて
使用キャラを選ぶのもまた本作の醍醐味です。

音楽について

本作のBGMは東方projectシリーズの
楽曲制作を行っている上海アリス弦楽団が担当。
楽曲には、東方project原作のBGMを
アレンジしたものも含まれます。

世界観にマッチした
クオリティの高い楽曲揃いで、
U.Nオーエンは彼女なのか?」や
月まで届け、不死の煙」といった
歴代人気楽曲のアレンジBGMが流れると
否応なくテンションが上がってしまいますね。

評価まとめ

GOOD

  • 不思議なダンジョンとして完成度が高い
  • やり込み要素がとにかく豊富
  • トーリーが豊富でキャラゲーとしても秀逸
  • 多彩なダンジョンで長く遊べる
  • 不思議なダンジョン初心者にも優しい設計

BAD

  • メインストーリー攻略までの難易度が経験者にはやや温い
  • システム的に凝ったダンジョン(シレンでいう肉や罠ダンジョン)はあまりない

こんな人にオススメ!

  • ローグライク好き、または興味がある方
  • 完成度の高い東方のファンゲームがプレイしたい方
  • 長く遊べるゲームをお探しの方
  • 自分のペースで遊べるゲームをお探しの方

ゲームの歯ごたえと緊張感という面では
旧来のローグライク作品には一歩劣りますが、
快適なUIや豊富なやり込み要素、
豊富なシステムによる高い戦略性から
不思議なダンジョン好き、または興味がある方には
ぜひ一度遊んでみてほしいと思える作品でした。

もちろん、キュートな東方キャラに
癒されたい原作ファンの方にもおすすめ。
美麗イラストのカットインや
ユニークな掛け合いは実に心が和みます。

私はほとんど外でゲームしないので
PS4版を選択しましたが、PSP版なら
携帯機なのでさらに空いた時間で
遊びやすいので、外出先でもプレイしたい方は
そちらも検討されると良いでしょう。