なぜ売れた!?人気絶頂のHorizon Zero Dawnを徹底レビュー!【ウィッチャー3との比較も】

PS4ゲームレビュー

新規IPとして異例の快挙!その理由とは...?

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こんにちは、daimaです。
2017年2月の発売からわずか二週で
全世界での販売総数が250万本を突破し、
日本ゲーム大賞のフューチャー部門を受賞するなど、
新規IPとしては異例の大評判を得ている
「Horizon zero dawn(ホライゾン ゼロ ドーン)」

【PS4】Horizon Zero Dawn Complete Edition

【PS4】Horizon Zero Dawn Complete Edition

amazonのレビューを見てみると
「オープンワールドの最高傑作」
「初めて洋ゲーでハマった!」

といった好意見が大半を占めますが、中には
「従来のオープンワールドゲーの焼き直し」
「弓がチマチマしてストレスが溜まる」

といったマイナス意見も散見されます。

そこで本日は、私の感想に加えて、
他の方のレビュー内容や
似た部分の多い「ウィッチャー3」との比較も交えて
Horizon Zero Dawnの長所欠点を、
客観的視点と主観的視点の両面から
徹底レビューさせて頂きます。

あらすじ

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舞台は今から1000年後の地球
地球は大厄災によって文明が失われ、
人類は新たな地球の支配者である
機械獣に日々脅かされながら
原始的な部族社会を営んでいます。

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主人公はノラ族の女狩人アーロイ
アーロイには幼い頃から両親がおらず、
部族の中では「異端者」として差別され、
そのため、同じく異端者であるロスト
アーロイの育ての親となります。

理不尽な差別に苦しみつつも
ロストから狩りの手ほどきを受け
一人前の狩人に成長したアーロイは
ある日、異端者の境遇から抜け出し、
自分のルーツを見つけるために
母の源と呼ばれる神聖な地で
義勇兵になるための
試練を受けることを決意します。

ところがその試練当日、
思いもよらない事態が発生して...?

ゲームシステムについて

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本作のゲームジャンルは
オープンワールドのアクションRPG。
どこまでも行ける広大な世界を自由に探索して
アイテム収集やクエスト攻略を行います。

クエストにはゲームクリアのために
攻略必須となるメインクエストと
任意で受けるサブクエストがあり、
進行中のクエストは全て
メニュー画面から確認することができます。

クエストの中には
人から依頼を受けて発生するものの他、
時間内に特定の条件をクリアする狩場や
ダンジョンのような機械炉の攻略など、
様々なバリエーションが用意されています。

戦闘について

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Horizon zero dawnの戦闘は、
遠距離戦の弓に近距離戦の槍、
そして、仕掛けて使う罠を組み合わせた、
本物の狩猟のような戦略性の高さが特徴です。

本作は、敵の攻撃が回避しづらく、
敵から受けるダメージ量は多いため、
真正面から戦わずに、
茂みに隠れて背後をついたり、
フォーカス機能で敵の移動ルートを予測して
その進路上に罠を仕掛けるなど、
頭を使ったクレバーな戦い方が求められます。

敵の種類、天候、地形、装備など
状況によって最適解は常に変化し、
戦闘のたび新しい発見を味わえます。
本作がこれだけの成功を収めた理由は
この戦闘の面白さにこそ
その多くを求められるでしょう。

罠を使った頭脳戦が面白い

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ここで、罠の使用例をみてみましょう。
上記画像を見ていただくと、
手前の茂みにアーロイが潜み、
奥から機械獣の一種である
スクラッパーが接近しています。

さらにもう少し注目していただくと、
紫の矢印で表示された敵の進路上に
白色のロープが張られているのが
確認できるかと思います。

これは、トラップキャスターという武器で
あらかじめセットしておいた罠であり、
これにスクラッパーが接触すると...

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ボンッ!と電流が流れ
一定時間敵の行動が停止します。
こうなれば後はこちらのもの。
近距離戦で畳み掛けるもよし、
弓矢で確実に弱点を射まくるもよしです。

オープンワールド+FPS?

アーロイのメインウェポンである
弓矢についても触れないわけにはいきません。
本作はシューティング要素が強く、
シューティングアクションの得手不得手で
体感的な難しさは大きく変化します。

たとえば、ウォッチャーという敵の場合
頭部にあるレンズが弱点ですが、
レンズの直径はかなり小さく、慣れないうちは
狙いを定めるのにかなり苦戦します。
ですが、そのぶん操作に慣れて
手際よく弱点を射ぬけるようになると
自分のスキルの成長を実感でき、
だんだんと弓矢で
敵を射抜く爽快感にハマっていきます。

とはいえ、amazonレビューには、
弓矢で削るヒット&アウェーの
チマチマした戦闘が嫌だという声もあり、
ここは好き嫌いが分かれそうな点です。

地形や天候が戦略性を加速する!

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本作の戦略性を底上げしているのが、
変化に富んだ多様な地形と、
刻々と変化する時刻と天候のシステムです。

地形については、
見晴らしが良いぶん敵にも見つかりやすい草原や
移動が制限される起伏の激しい山岳地帯、
潜って移動すれば見つかり辛い河川など、
様々な特色をもった地形が用意されています。

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天候は時間経過でランダムに変化します。
例えば雨が降ると視界が悪くなり
狙いをつけるのつけるのが難しくなりますが
雨音によってこちらの移動音が消え、
敵にみつかりにくくなるメリットもあります。

プレイに天候と地形、時刻の要素が
加わることで戦略性に深みが増し、
戦闘のたびに違った戦略を立てる
面白さにつながっています。

操作方法について

基本操作は以下の通り。

メニュー

方向キー選択
○ボタン決定
×ボタンキャンセル

移動

左スティック移動
L3ボタンダッシュ
×ボタンジャンプ
□ボタンスライディング/しゃがみの切り替え
○ボタン回避
右スティックカメラの操作

攻撃

R1槍の弱攻撃
R2槍の強攻撃
L1ボタン長押し武器メニュー
L2ボタン長押し武器で狙う

武器で狙っている状態

R2ボタンを押す→R2ボタンを離す弓矢などを放つ
R1ボタンリロード

アイテムなど

R3ボタンフォーカスの使用/停止
△ボタンオブジェクトをチェックする
方向キー↑ポーチから薬草を使用する
方向キー←→道具/罠の選択
方向キー↓選択中の道具/罠の使用

一見操複雑そうにも思えますが、
本作はチュートリアルは出来が良く、
序盤の安息の地を出るころには
自然と操作法が身につくようになっています。

また、アイテムやスキル、クエストを
管理するメニュー画面のインターフェースも
ストレスを感じさせないスマートな作りで、
ウィッチャー3のメニュー画面が
やたらに煩雑になっていたことと比べると
地味に高評価をつけたいポイントです。

機械獣に騎乗できる!

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ストーリーをある程度進めると
敵の機械に近づいて△ボタンを押すことで
オーバーライドが可能になります。

オーバーライドに成功した敵個体は
アーロイを襲うことがなくなり、
種類によってはその背中に騎乗したり、
他の機械獣と戦わせることができます。

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また、機械獣の騎乗時にR2ボタンで
機械獣特有の攻撃を繰り出させることも可能。
クールなデザインの機械獣を
手なずけて乗り回せるこのシステムは
個人的にかなり男心をくすぐられます。

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オーバーライドした機械獣が
敵機械獣と戦う姿を見守る図。
まるでポケモントレーナーの気分です(笑)

難易度について

本作には全部で4段階の難易度が用意され、
プレイ途中であってもホーム画面から
切り替えることができます。

私の感覚としては、
ノーマルモードでも
敵から受けるダメージが多いぶん
十分な難易度と緊張感があります。

腕に覚えのある方や、
ゲーム途中で難易度が物足りなく感じたら
ハードに切り替えると良い感じです。

ゲームボリュームについて

私はまだエンディングに未到達ですが、
他のレビューを参考にすると、
ストーリーモードのクリアまでにかかる時間は
およそ80〜100時間ほどのようです。

膨大なサブクエストが用意され、
200時間は軽く遊べた
ウィッチャー3と比較すると
やや控えめにも感じられますが、
一週間に10時間ほどプレイする場合
2〜3ヶ月は遊べる計算なので、
決して少なすぎるというボリュームでもありません。

機械獣を一部ご紹介!

本作の目玉とも言える、
機械獣を一部ご紹介します。

ウォッチャー

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アーロイが初めて対峙する機械獣。
特定のルートを巡回する
見張り役のような習性を持っており、
アーロイを見つけると、どんどん仲間を
呼び寄せる厄介な敵です。

巡回ルートは決まっているため、
待ち伏せしてサイレントキルするか、
石で注意を引いてから
弱点の目を射抜く戦法が効果的です。

ストライダー

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牛に似た姿をした機械獣。
群れで行動し、近くで騒ぎが起きると
一斉に逃げ出す習性を持っていますが、
怒ると強烈な体当たりで攻撃してくるなど
なかなか侮れない敵です。

警戒心は薄い方なので、
背後からこっそり忍び寄って
サイレントキルorオーバーライド
を狙うと良い感じ。

トールネック

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デカァァァァァいッ説明不要!!
初めて目にした時のインパクトで言えば
このトールネックの右に出るものはないでしょう。

こいつはちょっと変わっていて、
アーロイを見つけても攻撃してきません。
悠々とルートを巡回し続けます。

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そして、その勇姿を見れば誰しもが
考えるであろう頭部への登頂もちろん可能。
頭部にたどり着けばハッキングが可能です。
(さすがに操縦はできませんが)

フォトモードについて

horizon zero dawnには、
ゲーム中に好きな設定で写真が撮れる
フォトモードが搭載されています。

このフォトモードがなかなかの充実ぶりで
画面の明るさやカメラの位置はもちろん、
UIの表示/非表示、ピント位置の調整、
アーロイの表情やポーズ、
さらにはゲーム内時刻まで
自由自在に変更することができます。

槍を振りかぶるアーロイ

戦闘場面をこだわりのアングルで撮ってみたり...

ソウトゥースの前でピースサインをするアーロイ

オーバーライドしたソウトゥースと記念撮影。

フォトモードはあくまでおまけ要素ですが、
この充実機能に美麗なグラもあいまって、
ついつい写真を撮ってしまいます。
私など、プレイもまだ序盤だというのに
気づいたらもう100枚以上は撮ってしまいました。

総評

GOOD

  • オープンワールドの基本をはずさない作り
  • 天候や豊富な戦術を駆使した戦闘が楽しめる
  • 圧倒的な美麗グラフィック

BAD

  • 弓矢がメインのため、ヒット&アウェーの地味な戦いが中心になりがち
  • 安定して遊べるが意外性はあまりない
  • キャラクターのヴィジュアルは現実的で個性は控えめ。

オープンワールドの肝をしっかり抑えつつ、
大自然と機械獣という本作ならではの要素を
うまくゲームに落とし込んだ良作です。
また、新規IPということもあり
ストーリーもシンプルで入り込みやすく
誰もが共感できるものに仕上がっています。
非常に間口の広い作品だと言えます。

また、操作系統やUI、セーブの簡便さ、
機能的なマップデザインなど、
プレイヤーのストレスを排除するための
気配りが行き届いている点も非常に好印象。
既出オープンワールドゲーのノウハウが
十分に活かされているように思います。

欠点を挙げるとするならば、
オープンワールドの基礎に忠実なぶん、
斬新さや奇抜さにやや欠けている点と、
あとは、ウィッチャーシリーズなどと比較すると
キャラクターの印象が少し弱いところでしょうか。

また、他サイトのレビューを見て回ると
「弓矢を使った戦闘に爽快感が足りない」
「後半になると敵が強いを通り越してうざい」
アーロイが段々サザエさんに見えてくる
といった否定意見も見受けられます。

総じて、飛び抜けた意外性こそ無いものの、
グラフィック、戦略性、難易度、
操作性、プレイボリューム、ストーリー性
など
どこをとっても丁寧で隙がなく、
もし私が、PS4のアクションで
今一番やるべき作品はどれ?と聞かれたなら
自信を持って名前を挙げられる作品です。

オープンワールドが苦手でなければ
とりあえず買って後悔はない作品です。
今回比較対象としたウィッチャー3に
ハマった方もきっとハマれるはずですよ。

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