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退屈ブレイキング

マンガ、ゲームとiPad Pro関連を中心に、世の中にある素敵なものをじっくりねっとり伝えるブログ。

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美しき宝石たちのファンタジーバトル漫画「宝石の国」がスゴい

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どうも、DAIMAです。
今回ご紹介するマンガは「宝石の国」。
月刊アフタヌーンで連載中の、
市川春子先生の作品です。
2016年9月時点で6巻が発売されています。

あらすじ

(△1巻発売記念のアニメーションPV。)

かつて「人間」と呼ばれる生き物がいた世界。
そこに暮らす28人の人型の宝石たちと、
月から襲来する「月人」との戦いを描きます。

みどころ

独創的な世界設定

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宝石の国に登場する宝石たちは、
人間のような姿をしていて、意思もありますが、
宝石の肉体を持ち、何千年も生き続けています。
性別は無く、食べ物も必要もありません。

そんな彼(彼女)らにとっての天敵が、
定期的に月から訪れ宝石たちを攫う
仏像のような姿の「月人」の存在です。

月人たちは、表情こそあるものの
宝石たちとの意思の疎通は一切行わず、
一方的な攻撃を仕掛けてくる存在です。

本作では、そんな月人たちの目的や、
宝石たちとの意外な関係性など、
徐々に明かされていく謎を楽しめます。

個性的で美麗な画風

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また、本作でまず目に留まるのが、
美麗で独自のセンスに満ちた
市川先生の画ではないでしょうか。

特に人物描写は特徴的で、
後述する金剛先生を除く宝石たちは
10頭身はあろうかというスマートさ。
そんな彼(彼女)らが
縦横無尽に駆け回るアクションシーンは、
ただただ美しいの一語です。

また、カラーイラストのセンスも抜群で、
特に巻毎のカバーイラストは、
飾っておきたくなるほど色鮮やかです。

ダイナミックな戦闘描写

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女性作家の作品には珍しく、
本作はバトル要素がかなり前面に出ています。

月人と宝石たちの戦闘では、
キャラの位置や視点が複雑に変化する
ダイナミックな戦闘描写がなされます。

また、戦闘には宝石たちの個性が反映され、
硬度10のダイヤモンド属のダイヤが
月人の攻撃を弾き返す戦法を見せたり、
水銀を含む辰砂が元ネタのシンシャが、
無尽蔵の毒液で攻撃を行ったりと、
その宝石の性質に合わせた戦い方が描かれます。

と、「宝石の国」のバトルシーンは
見ごたえのある面白いものですが、
キャラがどういう状況になっているのか
すぐに判別できない場合もあったりと、
読み辛さを感じることも多少ありました。
ここは、amazonレビューでも指摘が多いですね。

宝石たちの絡みにほっこり

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登場する宝石たちは
マイペースでドジっ子なフォス、
おっとりして心優しいダイヤ、
クールで戦闘狂なボルツ、
真面目な委員長タイプのジェード、
月人オタクのアレキサンドライト
などなど、実に個性豊かです。


彼(彼女)らの個性が出た掛け合いは、
見ていてほっこりすること請け合いです。

キャラクター紹介


ここで、本作の登場人物から、
代表的な数名をご紹介します。

フォスフォフィライト

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本作の主人公で、年齢は最年少の300歳。
宝石の種類は燐葉石。硬度は三半。

マイペースで楽天的な性格。
硬度と靭性(破壊に対する抵抗力)が低いため
月人との戦闘に参加したことがなく
医療や計算などの仕事にも向かないため、
当初は「役立たず」と見做されていました。

しかし、ある日任された博物学の仕事で
孤独な心を持つシンシャと出会い、
シンシャの為により有意義な
役割を探すこと決意します。

素直だけどドジっ子な所が玉に瑕。
作中では様々な事件に巻き込まれ、
見た目や性格が目まぐるしく変化します。
中には、ナメクジ(?)に消化されかけた経験も。

金剛先生

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宝石たちを纏める指導役の人物。
宝石の種類は金剛石。硬度は不明。

坊主頭に袈裟姿の僧侶のような姿が特徴。
戦闘能力は最強クラスで、
声だけで宝石たちを砕いたり、
多数の月人を纏めて霧消させるほど。

ですが、定期的に瞑想(昼寝)をする必要があり、
月人が現れてもすぐに動けない事もしばしば。

基本は冷静沈着で頼れる人物ですが、
何かと謎が多く、月人との関係が疑われる場面も。

シンシャ

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宝石の一人で、夜の見回りの担当。
宝石の種類は辰砂。硬度は二。

周囲を汚染する毒液を生み出す体質。
毒液は他の宝石たちにも有害であり、
そのためシンシャは周りに気を使って
孤独な夜の見回りの仕事に就いています。

しかし、ある日マイペースなフォスに見つかり、
シンシャに合った仕事を探す提案を受けます。
本人は表面的には迷惑がっていますが、
本心では嬉しい気持ちもある模様。

ボルツ

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宝石の一人で、主に月人との戦闘担当。
宝石の種類はカーボナード。硬度は十。

多結晶体であり、ダイヤ属の中でも
かなり衝撃に強い性質を持っています。
性格は自他ともに認める戦闘狂。
合理的で冷徹な面があり、
弱く未熟なフォスに厳しくあたることも。

ツリ目でキツめな性格な宝石。
刃物のような切れ味の髪を使った戦いは、
絵としてもかなり美しいです。

ダイヤモンド

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宝石の一人で、ボルツの相棒役。
宝石の種類はダイヤモンド。硬度は十。


おっとりした柔和な性格の持ち主。
すぐに物事を恋愛に結び付けるクセがあり、
周りからは恋愛至上主義者とも呼ばれます。

ボルツと同じダイヤ属ですが、
こちらは靭性で劣るため壊れやすく、
いつもボルツに守ってもらう立場。

そのため、ボルツに対しては
「愛している」と「いなくなれば」が共存する
複雑な感情を抱いているようです。


ルチル

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宝石の一人で、医療担当。
宝石の種類は金紅石。硬度は六。

戦闘で体の欠けた宝石たちの治療が仕事。
常に丁寧な言葉遣いで礼儀正しい性格ですが、
フォスにヤブ医者と言われて怒る一面も。

かつてパパラチアという名の相棒がいて
医療技術は元々彼を治すために修得しています。

月人

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月から黒い雲に乗って
集団でやってきて宝石たちを攫い、
自分たちの装飾品にしようとする存在。

通常は、器を持った巨大な月人の周囲を、
数十体の「雑」と呼ばれる
小型の月人が囲む形態で表れます。

宝石たちを見つけると弓矢で攻撃を行い、
砕いて破片にして月へ持ち帰ろうとします。
また、中央の巨大月人を倒すことで
全体が霧消する性質を持っています。

新型と呼ばれる別タイプも存在し、
こちらは中央の月人を倒しても霧消せず、
宝石たちを改造した多様な兵器を扱います。

月人達とは意思の疎通は基本不可能で、
月人が何を考えているのかや、
月はどうなっているのかなど、
現時点では大部分が謎に包まれています。

あとがき

以上、「宝石の国」のレビュー記事でした。
少々癖の強い作風で、読む人を選びますが、
美しい作画や、徐々に明かされる謎など、
見どころも多い作品です。


単行本もまだ6巻が出た段階ですし、
今後の展開が大いに気になるところですね。
私としては、金剛先生と
月人の関係を早く知りたいところです。

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