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退屈ブレイキング

マンガ、ゲームとiPad Pro関連を中心に、世の中にある素敵なものをじっくりねっとり伝えるブログ。

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ipadproが液タブに! duet displayの使い方とクリスタによるイラスト制作例

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Duet Display

Duet Display

  • Duet, Inc.
  • 仕事効率化
  • ¥1,200

こんにちは、DAIMAです。今回は、
iPad proのディスプレイを、
macの液晶タブレットのように
扱えるようになるミラーリングアプリ

duet displayの使い方をご説明します。

また、duetと相性の良いドローイングソフト、
CLIP STUDIO PEINT pro(クリスタ)を併用して
イラストを一点制作して、
その過程で気づいたあれこれや、
制作上の便利なテクニックについても
続けてご紹介します。

今回の制作環境

PC mac book pro(2015年モデル 13インチ)
tablet ipad pro 9.7インチ
ドローイングソフト CLIP STUDIO pro
スタイラスペン apple pencil
ミラーリングアプリ duet display

duet displayの使い方

1.iTunes storeから、duet displayアプリを購入します。

2.macPCにduet公式サイトから
duet displayドライバをインストールします。

3.LightningケーブルでmacPCとipadproを接続します。

4.iPad側でduetアプリを起動します。

解像度とミラーリングの設定

接続直後は、デスクトップ側のみが
表示されている状態です。
上部バー内のduetのアイコンをクリックして、
解像度とミラーリングの設定を行いましょう

change-life-5min.tatta5.com

注意!筆圧検知はpro版のみ対応

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duetを使う際に留意しておきたいのが、
duetを筆圧検知に対応させたい場合は、
筆圧検知に対応したドローイングソフトに加えて、
年額2000円のduet display proの契約が必要
な点です。

追加で2000円の出費は
少々手痛かったですが、
ここまできて妥協するわけにもいかず
pro版を契約しました。

絵を描くならやはり
筆圧検知は欲しいところですので、
duetで絵を描くなら
duet display proの契約も同時に必要になる
と考えておいた方が良いでしょう。

ドローイングソフトを選ぶ

pc側で使用するドローイングソフトは、
こちらのエントリを参考にして
現時点でduetともっとも相性が良い
CLIPSTUDIO pro(以下クリスタ)を選択しました。

www.clipstudio.net

私はクリスタを使うのは今回が初でした。
以前から広告で見かけることも多く
気になっていたソフトでしたが、
いざ使って見ると、必要な機能が
揃っていることはもちろんのこと、
UIが直感的に分かりやすく、
さらに後述するラスターと
ベクターの両方を扱える点が
素晴らしいソフトだと思いました。

加えて、日本製のソフトなので、
日本語での情報が豊富なのも
嬉しいところです。

お値段は5,000円とそこそこですが、
CC以降のadobe製品などと違い
買い切りの料金なので、
デジタル絵をガンガン描きたい人にとっては
十分納得できる料金だと思います。

以降では、クリスタの基本的な使い方や
制作に役立った機能についての記述が中心となります。

今回のモデルについて

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(幻想情報局 -イザヨイネット-より引用)

今回のモデルは東方妖々夢より、八雲藍です。
余談ですが、きつね娘っていいですよね。
知的な感じとか、しっぽのもふもふ具合とか。

絵のタッチは、
主線がはっきりした多少リアル寄りのもの。
どちらかというと、アメコミとか
浮世絵っぽいかもしれません。

下書きとなる絵を読み込む

今回は、最初に
アナログで描いた下絵を用意して、
それを一度PC側で読み込んでから
作業を進めたいと思います。

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i pad proで撮影したアナログ画を、
CLIP SUDIOに読み込みました。

さらに、右下にあるレイヤータブから
読み込んだ下絵が表示されているレイヤーを
ダブルクリックして、
名前を「下絵」に変更しておきます。

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また、今回は主線をなぞりたいので、
読み込んだ下絵に対し、
「編集」→「色調補正」→「レベル補正」
明暗の差を強調して、線を見やすくしておきます。

線画を作成しよう

読み込んだ下絵を元に、線画を作成します。
ここではまず、線画用に新規レイヤーを用意し、
そのレイヤーに「線画」という名前を
つけておきます。

そして、線画レイヤーの位置を
下絵レイヤーより上に持ってきて、
重なり順を上に配置し、
赤色などの見分けやすい色で、
下絵の線画をなぞっていきます。

今回、線画の描画には主に
ペンツール(P) > カブラペン
5pxの太さで使用しています。
また、ツールプロパティ内で、
手ぶれ補正を掛けることができるので、
うまく線が引けない時は
そちらの数値を変えてみましょう。

ラスターとベクターについて

クリスタでぜひ知っておきたい知識が、
ラスターデータベクターデータの違いです。

ラスターデータとは、格子状に並んだ
ピクセルで表現されるデータ形式で、
一般的なペイントツールで
広く使われているデータ形式です。


対してベクターデータは、
描画情報をベクトル(方向)情報で保存する形式で、
拡大率を上げてもジャギーが発生せず、
制御点を動かすことで、線の曲がり具合や
長さを後から自由に変えられる長所があります。

線を引く際は、簡単に綺麗な線が引けて
なおかつ後から修正もしやすい
ベクターデータがとても便利です。
とはいえ、線画なめらかなぶん、
どうしてもデジタル感が強く出てしまうので、
絵のスタイルや状況に応じて
ラスターデータと使い分けるのがベストでしょう。

ベクターデータを扱いたい場合は、
ベクターレイヤーと呼ばれる
ベクター専用のレイヤーを作成します。
このベクターレイヤー内で描画した内容は
全てベクターオブジェクトとして扱われます。

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たとえばベクターレイヤで、
図形ツール(U) > 連続曲線 > 3次ベジェを選択し、
このような線を描いてみます。

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それから、操作ツール > オブジェクト
今描いた線を選択すると、制御点が表示され、
曲がり具合や線の長さを自由に変えることができます。

他にも、線の色や太さも変えられますし、
特定の線だけ選択して消すことも可能です。
基本中の基本ですが、非常に便利なので、
この機能は必ず覚えておくことを
おすすめします。

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線画が完成しました。
クリスタがベクターとラスターの
両方を扱えることを
線画作成の途中で知ったので、
ほとんどの線がラスターだったりします。

duetでの描き心地について

線画をラスターで描く際は
duetでipad proを通して描いたわけですが、
同期の正確さについてはほぼ文句なしです。
よほど急いでペンを走らせない限り、
描画が遅れることはありません。

ただ、絵を描いている最中に
突然duetが落ちて
しかもpcを再起動するまで
再接続もできなくなる不具合が
まれ(1日に2度ほど)に発生しました。

これは時間的なロスが少なくないので
切実に改善を望みたいところです。

彩色をしよう

線画をなぞり終えたら、
レイヤー横の目のアイコンを押して、
一旦下絵は非表示にしておきます。

ここから、作成した線画を利用して
絵に色を塗っていきましょう。

彩色の手法は様々ですが、
今回はまずベタ塗りを行い、それから
陰影を詰めていくスタイルを採ります。

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手始めに瞳の色を塗るために、
レイヤー内に「眼」フォルダを作成し、
そのフォルダの中に、
「ベタ」という名前で
新規レイヤーを作成しました。

このようにレイヤーを
フォルダ分けしておくことで、
後々レイヤーが増えてきても
レイヤーの切り替えや選択の際に
迷う事がなくなります。

自動選択ツールを活用しよう

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色を塗る際に重宝するのが「自動選択ツール」
これで塗りたい箇所を選択すると、
閉じられた範囲内を自動で選択してくれます。

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また、クリスタではサブツールから、
選択範囲を作成する際に参照するレイヤーを、
現在選択しているレイヤーのみにするか、
それともすべてのレイヤーを参照するか
選択する事が可能です。

さらに、自動選択ツールには、
選択する範囲の閉じ具合を設定できる
「隙間閉じ」や、選択範囲を拡縮小できる
「領域縮小」など、便利なオプションが
色々と用意されています。

これらの機能を一通り把握して
使いこなせるようにしておくと
塗りの効率が断然違ってきます。

レイヤーの分け方について

以前記事にした「procreate」と異なり、
基本的にクリスタにはレイヤー数の制限はありません。
ですので、レイヤーはなるべく細かく切って、
後からの修正に備えておきましょう。

例えば今回のケースだと、
ベタ塗りだけでも次のように
フォルダ、レイヤー分けをしています。

  • ビードロ
  • しっぽ(前景)
  • しっぽ(前景)の先っぽ
  • しっぽ(背景)
  • しっぽ(背景)の先っぽ
  • 服(上着)
  • 服(上着)の柄
  • 服(上着)のドレープ
  • ドレス
  • 首元
  • 首元のドレープ
  • ペンダント
  • スカーフ
  • 宝石
  • 帽子
  • お札
  • お札の枠
  • 帽子のドレープ
  • 帽子の花飾り
  • リンドウ
  • バラ
  • 赤い実
  • 背景色

この辺の塩梅は人それぞれですが、
慣れていない方ほど細かく
レイヤー分けしておくことを
おすすめします。

色の調整について

クリスタは、色の調整についても
一通りの機能が提供されています。

色を塗っていく過程で、
微妙な調整が必要になる場合があります。
そんなときは一旦レイヤーを選択して、
編集 > 色調補正から
目的に応じた調整方法を選びましょう。

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なかでも私がよく使ったのは
「色相・彩度・明度」の調整。
これでうまく馴染む色が見つかるまで、
微調整を繰り返します。

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ベタ完了。全体に色がつくと
完成図のメドも立ってきますね。

陰影をつめよう

おおよそ全体のベタ塗りが完了したら、
いよいよ陰影を詰める段階に入ります。

ここが絵の良し悪しを決める重要なポイントなので
気を抜かないように集中して進めます。

まずは分かりやすいところから

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最初に肌の陰影をつけてみます。
左上方向から弱い光が入っていると考えて、
顔の右半分に薄めの影を描画しています。

この際、ベタ塗りの段階で作成した
「肌」フォルダに、影用の
「肌 - 影」レイヤーを作成します。

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次に、影を塗る際に、
元の肌の領域からはみ出さないように、
肌レイヤーの上で指二本でタップして
レイヤーから選択範囲 > 選択範囲 を作成を選びます。
これで、肌レイヤー内で
色が塗られている部分だけが
選択された状態になります。

次に、ブラシツール(B)を選択し、
スポイトツール(optionキー押しっぱなし)
ベタ塗りで使った肌の色を取得します。
そして、カラーパレット内の元の肌の色を
ダブルクリックしてカラーピッカーを開き、
影を塗りたいので、選択した色より
もう少し暗めの色を選択します。

あとは、ブラシツール(今回は不透明水彩)で
選択範囲内の適当な箇所に影の色を塗っていきます。

この際、ツールオプション内の
ブラシの硬さを減らす(柔らかくする)ことで
塗りの境界線を自然な感じにぼかすことができます。
また、消しゴムツールも同様に
硬さを変更することが可能です。

絵の質感に深みを出そう

絵に深みを出すために、
陰影のレイヤーをさらに追加して、
より暗い色の描画を重ねることで
陰影に深みを足していきます。

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上記画像では首元の宝石飾りに対して、
ハイライトに強めの白色を置くことで
質感の表現を試みています。
また、光の質感について考えるときは、
画像検索で実物の写真を観察すると
ヒントを得られる事が多いです。

自分の絵を客観的にチェックしよう

これはデジタル絵に限らないことですが、
絵を描く事に集中していると、
だんだん絵に目が慣れてしまって、
ミスや違和感を見落としてしまう事があります。

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この現象の対策として、
一旦時間を置いて絵を見直してみたり、
編集 > キャンバスを回転・反転
絵をひっくり返したり反転させて
違った視点から見直してみる
といった方法が有効です。

私なんかは、描いている最中は
自分でいい絵が描けたと思っても、
日をまたいで再度見てみると、あれ...?
と言う事がよくあったりします。

自分の作ったものを
客観的に判断するのは
思ったより難しいことですね。

できあがり!

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こちらが、今回の完成品となります。
まだまだ課題は多いですが、
今回新しいツールに触れてみて、
色々と新しい発見がありました。

duetの感想は、同期の質に関しては文句なし。
時々アプリが落ちることと、pcとの間で
ツールの切り替えなどの操作が
やや煩雑になる点が、
多少気になるといったところです。

クリスタについては、
非常に使いやすいペイントツールであり、
年会費を考えても十分割りに合うものでした。
今後もイラスト作成に長く利用していけそうです。

総合して、
duet + mac book pro + クリスタの制作環境は
趣味でデジタルイラストに取り組む方にとって
十分実用に耐えうるものだと思います。

まとめ

duetの評価

Good

  • インストールから使用までが非常に簡単
  • 描画のタイムラグがほとんどない
  • pro版なら筆圧感知や傾き検知なども対応
  • 価格が同系統のアプリ、astropadよりお得

Bad

  • 筆圧感知機能などは年額制のpro版の登録が必要
  • ツールの切り替えや一部操作のために、タブレットとPCを行ったり来たりする必要がある
  • 描画作業中にアプリが落ちることがある

duet proなら1200円+年額2000円と
お値段的に安くはないアプリですが、
普通に液タブを買うよりは
はるかに経済的ですし、
ipadとapplepencilを使っていて、
macのPCも持っているという方は
ぜひ一度試して頂きたいと思います。

個人的所感

ipadproでイラストを描いていて、
液タブに興味はあったけれど、
値段から手を出しかねていた私にとって
duet displayは願ってもないアプリでした。

また、クリスタについては、
今回ご紹介できた機能はごく一部であり、
背景を描くのに便利な「デコレーション」や
ガイドを引くのに便利な「定規」など
他にも便利な機能がたくさん用意されています。

私個人の課題としては、
今後は彩色方法や構図の研究を深めて、
より魅力ある絵が描けるように
なりたいものです。

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