読むと不安で寝られなくなるくらい怖い話14選【マイナー系多め】

壁の穴から覗く眼の画像ホラー・恐怖系

はじめに

壁の穴から覗く眼の画像

こんにちは、daimaです。

www.taikutsu-breaking.com

本日は一人暮らしの人や
一人で夜道を歩く機会が多い人には
絶対おすすめできない
洒落怖の不気味な名作14選をご紹介します。

比較的有名どころが多めですが、
中には知る人ぞ知るマイナーな
洒落怖も混ざっていたりします。

それでは、
背筋も凍る恐怖の数々を、
ぜひお楽しみください…

マイナスドライバー

そんなに怖くないのですが
きいてください
私がまだ4~5歳の頃の話です。

当時家には風呂が無く、
よく母親と銭湯に行っていました。
まだ小さかったので
母と女湯に入っていました。

或る日のこと、身体を洗った後
飽きてしまった私は、
湯船の中でプールよろしく
遊んでいました。

今迄気付かなかったのですが、
湯船の横から階段状になり
ドアが付いているんですね
(何処もそうなのかも知れません)

私はふとそのドアが気になって
段々を昇りドアの前まで行った。
ドアノブの直下に
大きな鍵穴があるのです。

ワクワクして覗きました。
・・・・・向こう側は
何かに覆われて見えない。

なんだ、ツマらない。
いったん顔をあげました。

何を思ったか
もう一度鍵穴を覗き込んだのです。

ぼんやりとした明かりの中、
ボイラーとおぼしき器械が見えました

おわースゴい。
夢中になって覗いていました。
ドアの向こうの気配、
それとも何かが知らせてくれたのか
突然、私は目を離し身を引いたのです。

そして次の瞬間、鍵穴からは
マイナスドライバーの先端が狂ったように
乱舞していました。・・・・・・

私は息を呑みそこを離れ、
コワくて母親にさえ
話すことが出来ませんでした。

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幼かった頃の投稿者が、
銭湯で体験した恐怖の体験談。

もし投稿者が身を引かなかったら
どうなっていたのか?
そしてドアの向こうには
一体何がいたのか?

短い文章ながら、
大いに想像力を掻き立てられる
リアルに怖い話です。

そして、実はこのお話には
次のような後日談があるのです。

子供の私は、
あの出来事も速攻で忘れて
日々を過ごしていました。

間もなく我が家は引っ越すことになり、
家の大掃除した後、
あの銭湯に行きました。

私は大掃除で見つけた
色々なガラクタを
後生大事に持っていったのです。

私は例によって
風呂の中で遊んでいるうち、
あのドアの鍵穴のことを思い出しました。

しかしあの恐怖を忘れていた私は、
ガラクタを入れた洗面器を抱えて
鍵穴を覗きに行ったのでした。

また向こう側は
何かに覆われて何も見えない。

私はガラクタの中にあった箸を取り出し、
おもむろに鍵穴に突っ込んだのでした。

瞬間、ドアの向こうでの
ドタバタする気配にたじろいだ私は、
箸から手を離しました。

箸はブルブル震えながらそのままでしたが、
やがてこちら側に落ちてきました。

先から数センチが折れていました。
私はまた母親に何も言いませんでした。
その日を最後に、我が家は
隣の市へ引っ越して行ったのでした。

数年後、小学生の私は、
かつて住んでいた
あの町に遊びに行きました。

真っ先に子供の社交場でもあった
神社の境内に赴きました。
そこに行けば昔の友人達に
会えると思ったのです。

しかし予想に反し誰も居なかった。
いや、境内の裏の大木の前で、
一心不乱に何かをやっている
大きな男が居ました。

瞬間、かつての記憶が蘇りました。
彼は我々から‘ミッキー’と呼ばれ
怖れられていた青年でした。

透明に近いシルバーの髪、
兎の様な赤い目、今考えると
アルビノであったのかも知れません。

そして彼は病的に粗暴で、
メンコやベーゴマに興じる
我々の中に乱入しては、
物を取り上げたり殴りつけたりを
繰り返す素性が不明の人物でした。

その彼が目の前に居る。
私は金縛りに会ったようになり、
話し掛けることも逃げることも出来なかった。

彼は動作を止めると、
ゆっくりとこちらを向いた。
彼の片方の目は潰れていました。

このお話は、最初「私」が覗き込んだ時
鍵穴の向こうが『何かに覆われていた』こと、
そして「私」が鍵穴に箸を突っ込んだ後に
ミッキーの目が潰れていたことを併せて考えることで
投稿者の不気味な体験の裏にあった真実が初めて
読者に理解できるような内容となっています。

しかし乱暴者で知られていたミッキーが
もし、この真実を知ったとしたら
どんな行動に出るかを考えると
二重の意味でゾッとしてしまいますね…

あれは絶対に仏ではない

私の初海外は中国の杭州(こうしゅう)。

ツアーで行ったんだけど、
ある寺院に行った時、
いくつか建つお堂の1つに
置かれた仏像から
変なものが出てきたのを見た。

手足の異常に長い僧侶?

それは私の方へ
ゆらゆら揺れながら来ると
何か話しかけてくる。
中国語を勉強していたので
聞き取れた。

しかしなぜか私はその時、
「見えない振りをすれば
危害は加えられない」と思い、
近くにいた仲間に
「あの景色きれいですねぇ」
とか話しかけた。

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続いてはかなりマイナーなこちらのお話。
初めての海外旅行で
中国へ訪れた投稿者さんが遭遇した、
背筋も凍る恐怖の体験談です。

広大な中国のどこかに、
こんな怪物が今も
潜み続けているのだと思うと
なんだか背筋がゾクゾクしますね。

ヨウコウ

オレのじいちゃんは猟師なんだけど、
昔そのじいちゃんについてって体験した実話。

田舎のじいちゃんの所に遊びに行くと
じいちゃんは必ずオレを猟につれてってくれた。

本命は猪なんだけど、
タヌキや鳥(名前覚えてない)も撃ってた。

その日もじいちゃんは
鉄砲を肩に背負って、
オレと山道を歩きながら、
「今日はうんまい
ボタン鍋くわしちゃるからの!」と言っていた
(実際撃ったばかりの猪は食わないが)。

そのうち、
何か動物がいるような物音がした。
ガサガサって感じで。

オレは危ないから
すぐじいちゃんの後ろに
隠れるように言われてて、
すぐじいちゃんの
後ろに回って見てたんだけど、
じいちゃんは一向に撃つ気配がない。

いつもなら
オレを放っておくくらいの勢いで
「待てー!」と行ってしまうのだが、
鉄砲を中途半端に構えて
固まってしまっている。

オレはそのころは背が低くて
茂みの向こうにいる
動物であろうものはよく見えなかった。

オレは気になってじいちゃんに
「何?猪?タヌキ?」って聞いた。

しかし、じいちゃんはしばらく黙っていて、
茂みの向こうをじっ・・・と見ていた。

「あれは・・・」と
じいちゃんが口を開いた瞬間、
急に茂みがガサガサと音を立てた。

「やめれ!」と言い放ち、
じいちゃんはその茂みに一発発砲した。

そしてオレを抱えて猛ダッシュで逃げ出した。

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猟師の祖父と山に入った
幼少期の投稿者が、
『ヨウコウ』と呼ばれる
山の神に遭遇するお話。

神様の中には、
ご利益を与えてくれるものだけでなく
人間に害を及ぼす、
『触れてはならない神』もいる。

山の神秘性と
神に対する畏怖を感じさせてくれる
秀逸な一話です。

かんひも

「かんひも」について

僕の母の実家は、長野の山奥、
信州新町ってとこから
奥に入ってったとこなんですけど。
僕がまだ小学校3、4年だったかな?
その夏休みに、
母の実家へ遊びに行ったんですよ。

そこは山と田んぼと畑しかなく、
民家も数軒。 交通も、
村営のバスが朝と夕方の
2回しか通らないようなとこです。

そんな何もないとこ、
例年だったら行かないんですが、
その年に限って、
仲のいい友達が家族旅行でいなくて、
両親について行きました。

行ってはみたものの・・・
案の定、何もありません。
デパートやお店に連れて行ってとねだっても、
一番近いスーパー(しょぼい・・)でも
車で1時間近くかかるため、
父は「せっかくのんびりしに来たんだから」と
連れて行ってくれません。

唯一救いだったのは、隣の家に、
僕と同じ年くらいの
男の子が遊びにきていたことでした。

あの年頃は不思議と
すぐに仲良くなれるもので、
僕と、K(仮にKくんとします)は、
一緒に遊ぶようになりました。

遊ぶといっても、
そんな田舎でやることは冒険ごっこ、
近所の探検くらいしかありません。

1週間の予定で行って、
確か3日目の夕方くらいだったと思います。

午後3時を過ぎて、日が落ち始めるころ。

夏とはいえ、西に山を
背負っていることもあるのでしょうか。
田舎の日暮れっていうのは早いもんです。

僕とKは、今まで入ったことのない
山に入っていってみました。

はじめは、人の通るような道を
登っていたのですが、気がつくと、
獣道のような細い道に入っていました。

「あれ、なんだろ?」
Kが指差す方を見ると、
石碑?が建っていました。

里で見る道祖神ののような感じで、
50センチくらいだったでしょうか。
だいぶ風雨にさらされた感じで苔むしていました。

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実家の山奥に遊びに来た「僕」と
そこで友達になったKが、
人気のない山道である『腕輪』を
見つけたことから始まる恐怖の物語。

腕輪に関する
バックストーリーが面白く、
人の悪意というものを感じさせられます。

全体的な話の構造としては、
前回の記事でご紹介した
『コトリバコ』にも近いですね。

けんけん婆あ

子供の頃近くの山が遊び場で、
毎日のように近所の同世代の友だちと
一緒にその山で遊んでた。

この山の通常ルート
(小さな山なので、
登山道というよりは散歩道)とは別に、
獣道や藪をつっきった先には謎の廃屋があり、
俺たちにしてみれば格好の遊び場だった。

小さな山だったから、
俺たちは道のあるとこ
無いとこ全て知り尽くしていた。

山はある意味、俺たちがヒエラルキーの
トップでいられる独壇場だった。

しかし俺たちにも天敵がいた。
それが"けんけん婆あ"だ。

廃屋に住み着いているらしい
年取った浮浪者で、
名前の通り片足がなかった。

けんけん婆あは
俺たちに干渉してくることはなかったが、
俺たちは山で遊んでいるとき、
よく視界の端で捉えては気味悪がっていた。

しかし好奇心旺盛な子供にとっては
格好のネタであったのも確かで、
どれだけけんけん婆あの
生態を知っているか、
どれだけけんけん婆あに
気付かれずに近づけるかが、
一種のステータスになっていた。

俺の知る限りどちらかが
どちらかに声をかけた、
なんてことは皆無だった。

その日、俺たちは
かくれんぼをすることになった。

隠れることのできる範囲は山全体。

ものすごい広範囲のように聞こえるが、
実はこの山でまともに
隠れることのできる範囲というのは
ごく限られている。

どちらかというと鬼は
それら隠れることのできる場所を
巡回するだけという、
隠れる側としては
ほとんど運次第な遊びだった。

で、俺はその
「定番の隠れ場所」のひとつである
廃墟に隠れることにした。

廃墟の壁には
錆付いたトタン板が立てかけてあり、
俺はそのトタン板の下に隠れていた。

耳を澄ましていると、
「○○ちゃんみーつけた!」という声が
遠くの方でしたりして、
その声の方向から今鬼が
どこにいるのかを推察しながら
ドキドキしていた。

で、鬼のいる場所が次第に近付いてきて、
あっち行け!でもそろそろ次は
俺かなとか思っていたとき

「けんけん婆あが基地ンほうに行ったぞー!!」
という鬼の叫び声が聞こえた。

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山を徘徊する片足の老婆、
「けんけん婆あ」
にまつわる恐怖の体験談。

投稿者が友達とのかくれんぼ中に、
運悪くけんけん婆あに出くわした様子が
緊迫感たっぷりに書かれています。

しかしながら、最後に明かされる
けんけん婆あの過去がなんとも切ない。
無事に成仏して
くれていると良いのですが…

リンフォン

先日、アンティーク好きな彼女とドライブがてら、
骨董店やリサイクルショップを回る事になった。

俺もレゲーとか古着など好きで、
掘り出し物のファミコンソフトや
古着などを 集めていた。
買うものは違えども、
そのような物が売ってる店は同じなので、
楽しく店を巡っていた。

お互い掘り出し物も数点買う事ができ、
テンション上がったまま 車を走らせていると、
一軒のボロッちい店が目に付いた。

「うほっ!意外とこんな寂れた店に、
オバケのQ太郎ゴールドバージョンが
眠ってたりすんだよな」
浮かれる俺を冷めた目で見る彼女と共に、
俺は店に入った。

コンビニ程度の広さの、
チンケな店だった。
主に古本が多く、家具や古着の類は
あまり置いていない様だった。

ファミコンソフトなど、
「究極ハリキリスタジアム」が
嫌がらせのように1本だけ
埃を被って棚に置いてあるだけだった。
もう出ようか、と言いかけた時、

「あっ」 と彼女が驚嘆の声を上げた。
俺が駆け寄ると、 ぬいぐるみや
置物などが詰め込まれた、
バスケットケースの前で彼女が立っていた。

「何か掘り出し物あった?」
「これ、凄い」
そう言うと彼女は、
バスケットケースの1番底に
押し込まれる様にあった、
正20面体の置物を、ぬいぐるみや
他の置物を掻き分けて手に取った。

今思えば、なぜ
バスケットケースの1番底にあって
外からは見えないはずの物が
彼女に見えたのか、
不思議な出来事はここから既に
始まっていたのかもしれない。

「何これ?プレミアもん?」
「いや、見たことないけど…
この置物買おうかな」

まぁ、確かに何とも言えない
落ち着いた色合いのこの置物、
オブジェクトとしては
悪くないかもしれない。

俺は、安かったら
買っちゃえば、と言った。

レジにその正20面体を持って行く。
しょぼくれたジイさんが
古本を読みながら座っていた。

「すいません、これいくらですか?」
その時、俺は見逃さなかった。
ジイさんが古本から目線を上げ、
正20面体を見た時の表情を。
驚愕、としか表現出来ないような
表情を一瞬顔に浮かべ、
すぐさま普通のジイさんの表情になった。

「あっ、あぁ…これね…
えーっと、いくらだったかな。
ちょ、ちょっと待っててくれる?」

そう言うとジイさんは、
奥の部屋(おそらく自宅兼)に
入っていった。
奥さんらしき老女と何か
言い争っているのが断片的に聞こえた。

やがて、ジイさんが
1枚の黄ばんだ紙切れを持ってきた。

「それはね、
いわゆる玩具の1つでね、
リンフォンって名前で。
この説明書に詳しい事が
書いてあるんだけど」

ジイさんがそう言って、
黄ばんだ汚らしい紙を広げた。
随分と古いものらしい。

紙には例の正20面体の絵に
「RINFONE(リンフォン)」
と書かれており、
それが「熊」→「鷹」→「魚」に
変形する経緯が絵で描かれていた。

わけの分からない言語も添えてあった。
ジイさんが言うには
ラテン語と英語で書かれているらしい。

「この様に、この置物が
色んな動物に変形出来るんだよ。
まず、リンフォンを両手で包み込み、
おにぎりを握るように撫で回してごらん」

彼女は言われるがままに、
リンフォンを両手で包み、
握る様に撫で回した。
すると、「カチッ」と言う音がして、
正20面体の面の1部が隆起したのだ。

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古道具屋に眠っていた
小型のパズルのようなアイテム、
リンフォンにまつわる怖い話。

こういう、もしかしたら
自分も遭遇するかも知れないと
思わせてくれるタイプの話は
本当に怖いです。

最後に明かされる
リンフォンの名前の意味も
初見時はゾッとしましたね。

危険な好奇心

少し長い話ですが、
暇な方、読んでください。

小学生の頃、学校の裏山の奥地に
俺達は秘密基地を造っていた。

秘密基地っつっても結構本格的で、
複数の板を釘で打ち付けて、
雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。

放課後にそこでオヤツ食べたり、
エロ本読んだり、まるで俺達だけの
家のように使っていた。

俺と慎と淳と
犬2匹(野良)でそこを使っていた。

小5の夏休み、秘密基地に泊まって
遊ぼうと言うことになった。
各自、親には『○○の家に泊まる』と嘘をつき、
小遣いをかき集めてオヤツ、花火、
ジュースを買って。
修学旅行よりワクワクしていた。

夕方の5時頃に学校で集合し、
裏山に向かった。
山に入ってから一時間ほど登ると
俺達の秘密基地がある。

基地の周辺は2匹の野良犬(ハッピー♂タッチ♂)の
縄張りでもある為、基地に近くなると、
どこからともなく2匹が
尻尾を振りながら迎えに来てくれる。

俺達は2匹に『出迎えご苦労!』
と頭を撫でてやり、
うまい棒を1本ずつあげた。

基地に着くと、荷物を小屋に入れ、
まだ空が明るかったので
のすぐそばにある大きな池で釣りをした。
まぁ釣れるのはウシガエルばかりだが。
(ちなみに釣ったカエルは犬の餌)

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今回ご紹介する中でも一番の長編作品。
投稿者とその友人(とペットの野良犬)たちが、
山で異常な中年女に遭遇したことから、
楽しかった日常が一転、凄まじい
恐怖のどん底へと突き落とされます。

怖い話にもいくつかタイプがありますが、
これは所謂『本当は人間が一番怖い』タイプのお話。
投稿者や友人の学校付近や自宅まで付きまとう
中年女の執念は、猛者が集う洒落怖界でも
一二を争う恐ろしさです。

そして、ラストのどんでん返しがまたすごい。
持ち上げてから突き落とす、
まさにジェットコースターのような急展開に
読んでいて心底肝が冷えました。

ただ、序盤で犬が残酷に
●されるシーンがあるので、
動物好きの方は閲覧を避けたほうが
良いかも知れませんね…

山菜とり

俺の兄貴が小学生のころの話
(俺が生まれる前の)

兄貴が小5の春ごろ、
おじいちゃんと一緒に
近くの山に山菜採りに入ったんだって。

狙っていたのはタラっていう植物の芽で
幹に棘が生えてるんだけど
春頃に生えるその芽が
てんぷらとかにすると
すっごく美味しいんだ。

兄貴はそこの山でよく遊んでたらしくて、
山菜の種類は知らなかったけど
おじいちゃんより山道には詳しかった。

そんなこともあって
どれがタラの芽かを知ったら
兄貴は一人でずかずか
山に入っていったんだって。

兄貴は山菜取りに夢中になって
普段は見えているけど行かない
ような山にも入って
結構な量が手に入ったのに
満足して帰ろうとすると
近くに人の気配がして振り返ったんだって。

すると10メートルぐらい
離れた大きな岩の上に
ガリガリに痩せた汚い着物姿の
白髪の爺さんが座ってたんだって。

兄貴はちょっとビビッタらしいんだけど、
足元に山菜籠があったから
同じ山菜取りの人かと思って
挨拶して帰ろうとしたんだ

するとその爺さんが
「坊主・・・・タラの芽探しとるのか?」
っていいながら
所々歯の抜けた口を開けて
ニタリって笑ったんだって。

兄貴は気持ち悪いとは思ったんだけど
「うん、お爺さんも山菜採ってるの?」
って聞き返したんだって

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投稿者の兄が小学生時代に遭遇した、
不気味な老人に関する恐怖話。

しかし、話を読み込んでいくと、
その老人の過去には、ある悲しい
史実の物語が隠されていたことがわかります。

その後、兄が食べ物の
好き嫌いに厳しくなったことを思うと、
ある意味で老人から良い教訓を
学んだとも言えますね。

カニ風呂

当時、あるチンピラが
どっかの事務所の金
ちょろまかしたらしいんだよ。
まあ良くある話。

んで、風俗とかサウナとか
焼肉屋とかラブホとか
あっち系列の店に配るための
ビラの仕事が来たんだわ。

大概は探偵とか
そういうので探して見つけ出して、
かっちり追い込みかけておしまい。

でも今回は人海戦術ってやつで
いくらしいんだとさ。

なんでも下の奴らの
忠誠度を試したいんだってよ。

ウチの会社が儲かるから
事情はどうでもいいんだけどな。

最悪なのは俺とソイツが
スロ仲間だったこと。
連絡先も家も知ってたんだよ。

写真見せてもらった時、
ヤバイって思ったね。
マジで悪魔と天使が
頭の中でケンカしたよ。

俺が一言言えば
この話はそれで終わりだ

住所と電話番号いま言えば
すぐ終わる多分ボーナス出るぞ、って
悪魔が言うんだよ。

いやまてそれでもお前は
男か短い付き合いでも仲間は仲間だろ
台譲ってもらったり
メシおごってもらったりしただろ、
って天使が反論。

グダグダ頭の中で考えてる内に
もう受注してたよ。
後悔ってよりも、
しーらねとかそれぐらいにしか
考えてなかった。

でもまあ仲間ってのは
嘘じゃないって後で証明されたんだよ。

俺が仲間だと思ってるってことは
向こうもそう思ってたってことだ、
残念ながらな

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※注意!この話には
非常に痛く、グロい描写が含まれます。
ですので、その手の話が苦手な方は
閲覧を避けることを推奨します。

アウトローな印刷所で働く投稿者が、
ヤクザに追われる知人を匿ったことで
人生最悪の経験をしたお話。

この話を読んだ後は、
ちっぽけなサワガニが
ライオンやワニより恐ろしく
見えること請け合いです。

しかしながら、作中に
これでもかと痛い描写がありながら
なぜか続きを読む手が
止まらないのがなんとも不思議。

これも、人間の好奇心の
成せる業なのでしょうか…

渦人形

高校2年の夏休み、俺は部活の合宿で
某県の山奥にある合宿所に行く事になった。

現地はかなり良い場所で、
周囲には500m~700mほど離れた場所に、
観光地のホテルやコンビニなどが
あるだけで他には何も無いけれど、
なんか俺達は凄くわくわくして
はしゃいでいたのを覚えている。

その日の夜の事。
暇をもてあました俺達は、
顧問の先生の許可を貰い
コンビニまで買出しに行く事にした。

わいわい騒ぎながら
10人ほどで外にでて歩き始めると、
昼間はそちらのほうに
行かなかったので気付かなかったが、
合宿所の裏手に家らしき建物があるのが解った。

その建物には明かりがついていなかった。
多分空き家か民家っぽいけど、
別荘か何かなんだろうと思われた。

友人が調子の乗って
「あとで探検いかね?」と言い出したが、
あまり遅くなると顧問の先生にドヤされるし、
ひとまず買い出し終わってから、
合宿所内で今後のことは考えよう、
という話になった。

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部活の合宿で山奥に訪れた投稿者が、
おかっぱ頭の首が伸びる人形に
ストーキングされるお話。

この人形の正体や、
誰がなんのために作ったかなど、
真相が最後までわからない点が
実に不気味ですね。

ただ、最後にキレた投稿者が
燭台でぶん殴るという強硬手段で
霊障を解決してしまったのには
笑いましたが(笑)

おつかれさま

昇抜天閲感如来雲明再憎
昇抜天閲感如来雲明再憎
昇抜天閲感如来雲明再憎

現在、あなたは少し
体調を崩されているようです。
運気は良好ですが、
更なる上昇を軽微な病が
邪魔をしています。

塩を小さじ半分を入れた
熱いお風呂に入り、
体を清められると効果があります。

是非、試してみてください。
あなたの健康と幸せを祈っております。

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ここまでは体験談ものが中心でしたので、
ここらでひとつ毛色の違うものを。

ある日オカルト板に現れた「1 = いのり」は、
見ると悪霊が憑く画像を見てしまった
スレッドの住人に対し、供養と称して
お祓いの呪文を唱えた後、塩を混ぜた
コップ一杯の水を飲むよう指示します。

「いのり」の言葉に従い、
次々に儀式を受け
コップの水を飲み干す住人たち。

しかし、その儀式の
おかしさを指摘する>>507の
書き込みをきっかけとして
スレッドの流れは一変。

「いのり」が行った儀式とは
スレ住人を救うお祓いなどではなく、
ある恐ろしい悪意に
満ちたものだったのでした…

顔の見えないネットの怖さと
底冷えするような
悪意を感じるこちらの話。

もしかすると「いのり」は
今もネット上で次の犠牲者を
虎視眈眈と狙っている…
のかもしれませんね。

とんでもない廃屋

小4のときの話。
たぶんみんな経験があると思うけれど、
小さい頃って「廃屋」があるって聞いただけで
冒険心が疼いて仕方ないと思うんだ。

俺自身もあの日は家から
そう遠くない場所にまだ探検してない
「とんでもない廃屋」があるって聞いて、
狂ったように喜んだのを憶えてる。

狂ったようにって書くと
大げさだと思われるのは分かってるけど、
その日付が問題で、「夏休み前日」。
ただでさえテンション
上がりまくってるときに
そんな話題を聞いたから、
普段そんなに親しくない友達まで呼んで、
その日のうちに廃屋へ突撃って事になったんだ。

まさかあの日の事で
27歳になった今でも
廃屋に近づく事もできない
「廃屋恐怖症」になるなんて、
当時の自分に言っても
絶対に信じて貰えないと思うよ。

あの日は思ったよりも
友人たちが集まるのが遅く、
全員(8人くらい)集まったのは
空がオレンジ色に染まりだした頃。

廃屋に案内してくれる友達を先頭に、
俺、そのほかの友達といった具合に、
お互いのリュックを引っ張り合って
兵隊アリみたいにゾロゾロ並んで
目的地に向かったんだ。

キャッキャ言いながら
そんなに遠くない
廃屋へついたのは良かったんだけど、
思ってたのとはどうも違う。

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投稿者が小学校4年生の時に体験した、
ある廃屋にまつわる戦慄の体験談。

シチュエーションとしてはありがちですが、
この話が強烈なのは「マネキン」と
「人間の怖さ」です。

じわじわとヤバさが伝わる前半と、
一気に恐怖がやってくる
後半のスピード感との
コントラストがなんとも絶妙。
じんわり汗ばむような読後感があります。

ちなみにこれは完全に余談ですが、
私は廃屋写真を見るのが
結構好きだったりします。
(廃学校やら廃道やら廃遊園地やら…
不思議ですが、そういう見捨てられた
人工物を見ていると心が癒されるんですよね。)

ただ、中に入るのは絶対無理です。
廃屋というだけで、もう物陰に何が潜んでいるか
恐ろしい想像が止まらなくなりますからね…

神に愛されるということ

私も占い師に「長生きできんね」
と言われたことある。

理由も聞いた。
「あんた、大陸に行ったことあるだろう?
そこで憑かれたんだと思うけど、
悪霊なんて もんじゃない。
神に近いから、まず払えないし、
どこに行っても障ることを恐れて何も
できないよ。」とか。

確かに、仕事で中国に数年住んでいた。
「まあ、日本にいる限り、
息子さんが成人するまでは持つよ。
あんたの背後に白狐が見える。
これが強いし、あんたの家系、
将門信仰してる者がいるからね。
お祖父様お祖母さまに感謝 することだ。
・・・それと、叔母さんかな?
修道院にいる人もいるねえ。
彼女も遠くからあなたを
守っているよ。・・・
でも、あと数年だね。」

息子、もう15歳なんですが。
あと5年でこの世とさよなら?
それを何故断言できる?

私の不審そうな顔に、占い師は続けた。
「あんた、過去に手の筋切って
何かできなくなってない?」

確かに。ジャズピアノをやっていて
そこそこ仕事もあったが、
交通事故の後遺症で今、
左手があまり動かず、
ピアノなんてもうとても無理な状態である。

「それは持って行かれたんだよ。
でも命だけは、
あんたを守る人たちに救われた。
でも、次は全て取る、と言っているよ。
・・・ごめんねえ、不快な事ばかり言って。」

占い師はそう言って、
私から料金を取らなかった。

あと5年でこの世から去る?
にわかに信じられなないし、
今も信じてない。 ところが、
その占い師は「当たる」と評判だそうだ。

割と高額な見料も、
あんなに長時間話したのに
「残りの人生に使いなさい」
と貰わなかった。

記事ページはこちら!

中国で強力な
「神」に憑かれた女性の、
ちょっと不思議な怖い話。

地域や文化によっては
誰かが早逝すると「神に愛された」
「神に呼ばれた」などと言いますが、
これはまさにその実例のようですね。

しかし、神に愛されて短命に終わるか、
それとも神に愛されなくとも長生きするか、
どちらか選べと言われたら
あなたはどちらを選ぶでしょうか。

不信心な私は、迷わず後者を
選んでしまいそうです(笑)

んーーーー

現在も住んでいる自宅での話

今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、
昔から我が家系が住んでいる土地なので
この家に住んでいれば
恐怖体験は自分には
起こらないと思っていました。

ここ最近ですが、
リビングにいると昼夜を問わず、
女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。
「ん~…ん~ん~…」
最初はよ~く耳をすまさなければ
気づかないほどに遠くから
聴こえてくるのですが、
放っておくとどんどん近づいてきます。

「ん~…ん~ん~…」
それでも放っておくと、
意識を集中しなくても
聴こえるほどに近づいてきます

「ん~…ん~ん~…」
なので私は、その声に気づいたら
いつも般若心経の最後の部分を
繰り返し唱えるようにしています。
(これしか知らないもので……)

とにかく般若心経の
「ぎゃーていぎゃーてい」
のくだりを唱え続けると、
声はだんだん遠ざかっていきます。

このリビングでは
テレビにも集中できません。

声が聴こえ始めるのは
完全に不定期ですし、
早く声に気づいて

般若心経を唱え始めなければ、
時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん~…ん~ん~…」

そういえばこの前、大好きなバンドの
ニューアルバムが発売されました。

発売日を楽しみにしていたので、
お店で買った時はもうテンション↑↑

さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、
一通り聴き終え、 よかったな~と
余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で

「んーーーーーーーーーーーーーーー」

って。

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まさにシンプルイズベスト、な怖い話。

こういう話を読んでしまうと、
夜一人で部屋で過ごすのが
しばらく不安でたまらなくなります。

おわりに

洒落怖傑作選第二弾、
お楽しみいただけたでしょうか。

余談ですが当ブログ、
映画、漫画、ゲームなど
幅広いジャンルを扱っているのですが、
近頃ホラー系記事の伸びが凄まじく、
今ではサイドバーの人気記事一覧が
おどろおどろしいサムネイルたちに
占拠されつつあります(笑)

ただ、たくさんの方に
読んでいただけるのは
本当に嬉しいことなので、
これからも、熱中しすぎて
幽霊を呼び寄せない程度に、
怖い話を収集し続けて参りたいと思います。

それでは、また次の記事にて。

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