SCP財団の永遠のアイドル、SCP-173の全て。【元ネタ、クロステスト、ゲーム登場例など】

scp-173SCP

はじめに

最近ご無沙汰でしたが
久々にSCP財団関連の記事を書いてみます。

お題は「SCP-173(彫刻 - オリジナル)」です。

SCP-173といえば一番最初に作られたSCPでありながら
今なお圧倒的な人気と知名度を誇るSCP財団のアイドル顔的存在ですよね。

ですがその反面、SCP-173として使われていた画像が
元を辿れば全く無関係のアート作品の流用という事で
長らく親しまれてきた画像が2022年になって突如削除されたり、
某児童誌の紙面でSCPが紹介された際にも
その知名度にも拘らず不自然なまでに存在を完全スルーされたりするなど
何かにつけタブーとしての扱いをされることを宿命づけられた哀しき存在でもあるのです。

本日はそんな複雑な事情を持つSCP-173について、
誕生秘話からSCP財団というコンテンツに与えた影響、
他報告書やtaleでの活躍など、あるいはゲーム媒体への出演状況についてまで、
徹底的に掘り下げてみたいと思います。

それでは、いってみましょう。

それは一件の投稿から始まった

2007年6月22日、S. S. Walrusと名乗る一人の投稿者が
英語圏向け画像掲示板サイト4chanの/ x /(超常現象)ボードに
一枚の写真を添えたあるクリーピーパスタを投稿しました。

SCP-173が投稿されたスレッド

漏洩した機密情報を思わせる魅惑的なスタイルと
不気味なのになぜか惹きつけられる不思議な写真を備えたこの投稿は
それを見たものに強烈な印象を与え、
複数回にわたってコピーされることで4chan内での認知度を徐々に増していきました。

翌2008年の1月にはいくつかの4chanのスレッドで
SCP-173のフォーマットを模倣した
新しいSCPオブジェクトが有志によって投稿されるようになり、
さらに同月19日には4chanへの投稿に
窮屈さを感じていた一部のユーザーが専用のwikiサイトを開設。

SCP財団のトップ画面

こうして4chanを飛び出したSCp-173とSCP財団は
サイト運営上の紆余曲折を経ながらも
さらに多くの読者と執筆者を獲得しながら拡大を続けた結果、
現在では本家だけでも6000を超える報告書に、
4000本を超えるtale※が投稿されるほどの大所帯となりました。
(※tale = SCPを題材にした短編小説のようなもの)

また、本家米国のみならず、
日本も含む世界15ヶ国語に対応したローカル版のサイトも存在し、
SCP財団は今では世界で最も有名なネットミームの一つとなっています。

余談 : SCP-173の元ネタ発見!?

ネット上では一時期、SCP-173の元ネタではないかとして
イギリスのSFドラマシリーズ「ドクター・フー(Doctor Who)」に登場する
『嘆きの天使(Weeping Angel)』の名が取り沙汰されたことがありました。

Drフー『嘆きの天使』のキャプチャ
(ドクター・フー『嘆きの天使』の1シーン。https://www.youtube.com/watch?v=kvNOIL1U1Bgより)

嘆きの天使は同シリーズに登場する地球外生命隊の1種で、
「誰かに見られていると石像化して一切身動きができなくなる」
「誰も見られていない時に超高速で動くことができる」

というSCP-173とほぼ同様の性質を備えていたために
SCP-173の投稿者がこのエピソードを
参考にしたのではないかという疑惑が出たのです。

ちなみに同エピソードの英国での初放映日は2007年6月9日※であり、
現在確認されているSCP-173の最古の投稿日よりも
2週間ほど先行しているため物理的に不可能な話ではありません。
(※米国では2007年6月22日)

一方SCP財団のコミュニティ側は
断定的ではありませんがこの疑惑を公式に否定しています。

SCP-173の元ネタは嘆きの天使?あるいはエンダーマン※?

恐らくそうではありません。4chanでのSCP-173の現在の最も古い既知の投稿は、2007年6月22日、BlinkのBBC放送日の数週間後、エピソードの米国放送日の前に作成されました。エンダーマンは、はるか後の2010年に作成されました。

SCP財団公式サイト内FAQページより

※エンダーマンはPCゲーム『Minecraft』に登場する敵キャラクター。プレイヤーが照準を合わせると敵対的になり、照準を外した瞬間にテレポートで詰め寄って攻撃してくる挙動をする。

まぁ元ネタがあろうがなかろうが、
SCP-173が起こしたムーブメントの価値が損なわれる訳ではないので、
個人的には別にどちらでもいいことなんですけどね。

日本の「だるまさんが転んだ」をはじめ、
「見られていない時にだけ動く」タイプの類型なんて
そう珍しいものでもないでしょうし…

一体なぜ!?SCP-173の画像が削除された理由とは

SCP財団の顔として長らく親しまれてきたSCP-173ですが、
2022年4月現在、その姿を報告書中で確認することはできません。

長きにわたる協議の結果、SCP財団のコミュニティは
2022年2月2日をもってSCP-173の報告書から
画像を削除することを決定したのです。

その理由はコミュニティ側の言葉を借りるなら
「法的および道徳的義務」

そもそもあの写真は
日本の芸術家、加藤 泉氏の彫刻作品「無題 2004」
山本 圭佑氏が撮影したものであり、
SCP-173およびSCP財団とは一切無関係のものでした。

無題 2004
(『無題 2004』 加藤 泉氏の公式WEBサイト内ページより)

それがS. S. Walrus氏によって
SCPオブジェクトとして(無断で)再定義され、
さらにそれがミームとしてバズった結果、
アートが創作者の意図とは全く異なる方向に一人歩きしてしまったんですね。

そんな状況の中、
SCP財団のコミュニティ側と加藤 泉氏との間で
おそらく最初の接触が行われたのが
4chanにSCP-173が初めて投稿されてから実に7年後の2014年のことでした。

ちょうどこの頃、SCPの実写化プロジェクトが持ち上がっており、
その関係もあってかコミュニティ側のあるユーザーが加藤 泉氏に
「あなたの『無題 2004』がSCP-173として人気を博している」
「サイトで画像をどのように扱うべきかについてをサイトの担当者に伝えてほしい。私たちはアーティストの想いを尊重したい。」

といった旨のメールを送信したのです。

RESPONSE FROM IZUMI KATO RE: 173 - O5 Command

それに対する加藤 泉氏からの返信は次のとおり。

[意訳]
親愛なるジン・キリュウさん、

私はあなたのメールを読みました。

まず、あなた方が私の「無題2004」の画像をSCP173として使用する前に、そのことについてアーティストである私に連絡をしておいて欲しかったです。

既に多くの人がSCP-173を認識している状況もあるため、SCP財団が商業的な理由でそれを使用しない限りは、私は「無題2004」の画像をSCP-173として二次使用することを"しぶしぶ"ですが許可します。

ですが、私はこの彫刻について特定の

コンセプトと目的を持っています。この彫刻を作る前に、「無題2004」の絵を描きました。当然ながら、SCP財団が設定したSCP-173のコンセプトは「無題2004」のコンセプトとは大きく異なります。
したがって、私はSCP財団のサイト内に注意を促す以下のメモの追加を希望します。SCP-173は、加藤泉が作成した「無題 2004」の画像の二次利用です。SCP-173のコンセプトは、アーティストのオリジナルの「無題 2004」のコンセプトとは何の関係もありません。

商業目的で使用されない限り、私の彫刻の画像を使用してあなたとSCP財団について文句を言うことはありません。ただし、誰かがこの画像を商業目的で使用する場合は、差し止め命令を要求する法的措置を講じる準備があります。

あなたとSCP財団が「無題2004」とSCP173についての私の気持ちに親切に耳を傾けてくれることを願っています。

敬具

加藤 泉

[原文]

Dear Mr. Zyn Kiryu,

I read your email.

First of all, I wanted you to contact me, the artist, to confirm my decision on the use of image of “Untitled 2004” as SCP173 before you and member of SCP foundation use it.

I will reluctantly permit this secondary use of the image of “ Untitled 2004” as SCP173 unless SCP foundation use it for commercial reasons, because there is a situation that many people have recognized SCP173.

But I have a certain concept and making purpose about this sculpture. I made a drawing of “Untitled 2004” before I created this sculpture. Of course, the concept of SCP173, which SCP foundation set, is significantly different from concept of “ Untitled 2004”.

Accordingly, I want SCP foundation to add a note of caution; SCP 173 is a secondary use of the image of “Untitled 2004”, which was created by Izumi Kato. The concept of SCP173 does not have any relationship with the artist’s original concept of “Untitled 2004”.

I won’t complain about you and SCP foundation using my sculpture's image unless it is used for commercial purposes. However, I plan to take legal measures to demand an injunction if someone uses this image for commercial purposes.

I hope that you and SCP foundation will please kindly heed about my feelings about “ Untitled 2004” and SCP173.

Best,

Izumi Kato

この加藤 泉氏側の寛大な対応により
SCP-173の画像はそのまま据え置きとなり、
SCP-173を題材とするファンアートなども増えていきました。

しかし、SCP財団がコミュニティとして成長する中で、
アーティスト側が「しぶしぶ」認めている画像を
掲載し続けることに対する反対の機運が高まった結果、
最終的には画像の削除が決定されたのでした。

Announcement Regarding The Removal of SCP-173's Image - SCP Foundation
The SCP Foundation's 'top-secret' archives, declassified for your enjoyment.

ちなみに(https://scp-wiki.wikidot.com/forum/t-14469202/announcement-regarding-the-removal-of-scp-173-s-image)にも太字で記載されていますが、
削除の決定に関して加藤 泉氏からの要請や強制は一切なく
あくまでもコミュニティ側の自発的な意志による削除であったことはここにも明記しておきます。

SCP-173のスペックを振り返ってみよう

SCP-173の誕生秘話を振り返ったところで、
改めてSCP-173の報告書そのものに目を向けてみましょう。

SCP-173報告書は極めてシンプルであり、
文字数にして700文字程度にも満たない文量です。

アイテム番号: SCP-173

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-173は常に施錠されたコンテナに保管されています。職員がSCP-173のコンテナに入室しなければならない場合は、必ず3人以上で入室し、入室後にドアは施錠されます。職員がコンテナから全員退室し再び施錠するまで、常に入室した職員のうち2人はSCP-173を注視し続けてください。

説明: SCP-173は1993年にサイト-19へ収容されました。SCP-173の起源は未だ不明です。SCP-173はコンクリートと鉄筋で構成されており、クライロン社製のスプレーを吹き付けられた痕跡があります。SCP-173は生きており、極めて敵対的です。SCP-173は直視されている間は動くことができません。決してSCP-173から視線を逸らさないでください。コンテナに入室する職員は互いに瞬きをする前に警告するよう指示されています。SCP-173は頸部の圧断や絞殺といった方法で攻撃を行うことが報告されています。SCP-173が攻撃を始めた場合、職員はクラス4の危険物収容プロトコルに従うことになっています。

コンテナに誰も入室していない間、コンテナの中から石を擦る音がすることを職員が報告しています。これが正常な状態とみなされており、いかなるSCP-173の振る舞いの変化も当直のHMCL主任代理に報告すべきです。

コンテナの床の赤褐色の物質は排泄物と血液の混合物です。これらの物質の起源は不明です。職員はコンテナを定期的に隔週で清掃してください

しかし改めてみるにこの情報の不足感が絶妙で、
読み手がついつい行間を想像してしまいたくなる工夫に満ちています。

SCP-173はどこからやってきたのか?
なぜ人間を殺そうとするのか?
食事は取らないのか?
なぜみられている間は動かないのか?
排泄物と血液の混合物はどこから生じたのか?
というかそもそもSCP財団ってどんな組織なのか?

…などなど
短い文章の中に、
さまざまなバックストーリーを想像させる余地がある
空間的な広がりがあるのがSCP-173が
あそこまで多くの人の心を掴んだ最大の理由だったのではないかと思います。

ちなみに現在SCP財団で閲覧できる報告書の内容は改定を重ねたもので、
S. S. Walrus氏が最初に投下したバージョンとは色々と細部で違いがあります。

例えばオブジェクトクラスの情報なんかは
後から追加された要素の代表的な一例です。

こういうふうに、
初期と現在の相違点を見比べてみるのも
初期SCPならではの楽しみ方の一つですね。

SCP-173って強いの?

男の子なら誰もが一度は通過する「最強議論」。

膨大なアノマリーを擁するSCPにおいても最強議論には事欠かず、
とりわけ知名度の高い
SCP-173もしばしば議論の対象となりますが、
SCP-173が他のSCPオブジェクトと比較してどれだけ強いかという質問に対しては
「あなたのヘッドカノン※次第」と答えるしかありません。
(※脳内設定と読み替えても可)

何せ、一次情報があまりにも少なすぎますからね。

ですが、SCP-173を題材としたtaleの中には
あのSCP-682(不死身の爬虫類)に勝つ描写がなされるものがあるなど、
知名度に恥じない戦闘力で描写されるケースも意外と少なくありません。

他の報告書やtaleでのSCP-173の活躍

続いて、SCP-173が登場する他の報告書や
taleの例を見ていきましょう。

SCP-687 - 不死身の爬虫類

実験記録-T-98816-oc108/682 - SCP財団

SCP-173と並ぶ人気アノマリーとして名をはせる
SCP-687(不死身の爬虫類)とは
クロステストで直接対決した過去があります。

このテストにおいてSCP-687は最初から

SCP-173の特性を理解しているかのように
常にSCP-173を凝視してその動きを牽制し、
財団側がエージェントにライフル狙撃を行わせて
無理矢理SCP-687の眼を閉じさせ、
SCP-173に攻撃の機会を作った際にも
頸部に数カ所の傷は負わせたものの
根本的な体格さから殺害までには至りませんでした。

その後はSCP-687がライフル狙撃に対処するため
複数の眼球を体に形成し、さらにそれらを
蓋のような透明のシールドで覆う形で
肉体を変化させたことでそのまま千日手。

かくしてSCP財団のビッグネーム同士の対決は
ノーゲームで幕を閉じたのでした。

SCP-2935 - あゝ死よ

SCP-2935 - SCP財団

生命はおろか機械のような無生物に至るまで、
ありとあらゆるものが「死」と見做される状態に陥った
不気味なパラレルワールドを描いたこの報告書中には
明確に名前こそ出てはいませんが、暗にSCP-173が
この異常の犠牲となって死んだ事を匂わせる記述があります。

scp-2935のキャプチャ

同じくこの報告書に犠牲者として登場したSCP-682(不死身の爬虫類)もそうですが、
SCP-173のように知名度のあるアノマリーをあえて死なせたことは
SCP-2935の異常のヤバさを読み手側に知らしめる上でとても有効に機能していたように思いますね。

SCP-5000 - どうして?

SCP-5000 - SCP財団

こいつらは彫刻、兵士の像だ - 機動部隊の制服 - 空っぽの眼窩。腕はカマキリか何かのように刃物状に彫られている。見つめている間は無害だ。しかし、ちょっとでも視線を逸らすと動く - そして速い。煙でたった1秒視界が遮られた瞬間、群衆を一気に切り裂いた奴を見たことがある。

財団がアノマリーを利用して人類のせん滅を目論むという
衝撃的な展開を描いたこの報告書では
SCP-173が財団の兵力として人々を襲撃する様子が描写されていました。

しかしこの報告書の描写の中でも特筆すべきは
財団がSCP-173の形状を改造してオリジナルの報告書の時点よりも
戦闘能力を強化することに成功していることでしょう。

もし今後、この路線の報告書がもっと増えれば、
SCP-173が最強SCPランキングの常連に食い込む日もそう遠くはない…
かもしれないですね(適当)。

Her Masterpiece(彼女の最高傑作)

Her Masterpiece - SCP Foundation
The SCP Foundation's 'top-secret' archives, declassified for your enjoyment.

これはぜんぶあの人の過ち。
あの人さえいなければ、私の子供はまだここにいられたはずなのに。
わたしたちの血と肉の美しい産物。

(原文より一部意訳)

大胆にもSCP-173の起源を描いたこのtaleでは、
夫によって中絶を強いられたある女性が夫をバットで撲殺した後に、
夫の死体とセメントを混ぜ合わせてSCP-173を制作するまでの過程が
女性の一人称視点で書かれています。

このtaleの中で女性は
失った我が子の代わりになる存在を産み出すために
SCP-173の制作を行なっているのですが、
それがSCP-173のあの胎児のような外見の
理由に繋がっているのが上手いですね。

デートの夜

デートの夜 - SCP財団

「私が言いたいのは今夜のきみはとても素敵だってことさ、ダーリン、」
クレフは好意的な視線を彫刻に向けた。
黒いイブニングドレスを着た曲線、ブロンドの輝く髪のかつらを載せた頭、紅を塗られた石の頬…
「もう少し待とうと思ったんだが、きみがそんな風だから、私はただ、私は…
ああ、私を見てくれ、きみは私を男子学生のようにお喋りにさせる。
私はきみについて知らないんだ。
きみはいつもただ影響を私に与えるだけ。」

このtaleでは、なぜかSCP-173とクレフ博士が
デートする事態となっています(笑)

なぜこのような状況になったのかを理解するには、
この報告書が属している「たのしいざいだん ハブ」の
設定に目を通すのが近道です。

たのしいざいだん ハブ - SCP財団

SCP-173のRevised Entry

数少ない良いニュースは、あのクソッタレどもが150匹も集まって
SCP-682をズタズタに引き裂いちまったことぐらいだ。
せいせいするよ。

SCP-173のRevised Entry - SCP財団

こちらのtaleでは、SCP-173が原因不明の大量増殖を起こして
世界を滅茶苦茶にする様子が描かれています。

そして驚くべきことに、その過程であのSCP-687を
「ズタズタに引き裂いちまった」ことが
ブライト博士の個人記録の中で明言されいるのです。

もっともSCP-687のことですから、
死んだと明言されていない以上はまだまだ
しぶとく生き延びていそうな予感がプンプンしますけどね…

ゲームにおけるSCP-173

続いて、SCP-173が登場するゲーム作品をご紹介します。

SCP - Containment Breach

SCP - Containment Breachのキャプチャ

STEAMの公式ストアページ

多人数参加型サバイバルホラーゲームの
「SCP - Containment Breach」では
プレイヤーが最初に遭遇する敵対的なSCPオブジェクトとして登場。
原作(?)通りプレイヤーに見られていない時だけ動ける性質を持ち、
ゲームを通じてプレイヤーを追跡して殺そうとしてきます。

SCP: Secret Laboratory


STEAMの公式ストアページ

Dクラスや特殊部隊、あるいはアノマリーなど
さまざまな役割をロールプレイして遊べる一人称マルチプレヤーPvPゲーム
「SCP: Secret Laboratory」では待望のプレイアブル化。

クリックするだけで人間のプレイヤーの元に素早く移動して
即殺害するという独自の能力を持っていますが、
例によって人間に見られている場合に行動できなくなる弱点があります。

ちなみに細かい点ですが、
このゲームにおけるSCP-173が動けなくなるのは
人間のプレイヤーに見られている場合だけで、
他のSCPだけから見られている場合には普通に動けたりします。

Uncontained: An SCP Card Game

uncontained

公式ページ

SCPを題材にしたボードゲーム、「Uncontained: An SCP Card Game」では
プレイヤーからプレイヤーへ瞬間移動できる危険なアノマリーカードとして登場しています。

終わりに。改めて振り返るSCP-173の功績

一人の無名のネットユーザーが戯れに投下した一本の小話が
人々の想像力を刺激する触媒となり、
世界を巻き込んだ一代ムーブメントへと爆発的に成長していく様には、
ちょっと大袈裟かもですが、インターネットの可能性と
人間の想像力の果てしなさのようなものを垣間見たような思いがします。

今後第二の"SCP-173"になる可能性を秘めた創作物が
今もネットのどこか片隅でひっそりと生まれているのかもしれないと思うと
なんだかワクワクしてきますね。

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