退屈ブレイキング

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突き抜けたグロ表現が痛快な新作メトロイドヴァニア「Blasphemous」レビュー


独特の世界観に痺れる気鋭の新作メトロイドヴァニア

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こんにちは、daimaです。
本日は2017年からKickstarterで開発資金を集め
2019年9月についにリリースされた
PC/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けの
探索型2Dドット絵アクションゲーム
「Blasphemous」をご紹介します。

最上部に掲載した血みどろ鉄仮面男の
サムネイル画像から察せられるように
非常にダークな雰囲気を漂わせるこちらのゲーム。

先月の終わりごろに
定期的にチェックしているゲームメディアで
こぞって話題に取り上げられていることを知り、
またその全編ドット絵で描かれた
緻密なグラフィックにも興味を惹かれて
本作をプレイし始めました。

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▲この表現力!ドット絵とは信じられないほどの緻密さです。

そして先日ついにラスボスの撃破に至り、
またそのプレイ体験が期待以上のものであったことから
本日こうしてレビューを投稿する運びとなりました。

私がこのBlasphemousをプレイして
特に魅力を感じたポイントは次の二つ。

・暗く、重厚で血なまぐさい独特の世界観
・スピーディーかつスタイリッシュで緊迫感あふれるゲームシステムの妙

まず本作の持つ独特な世界観については
開発元のThe Game Kitchen社が
南スペインのセビーリャという地に
拠点を構えていることが大きく関係しています。

本作のアートディレクター
Enrique Cabeza氏は本作のアートデザインについて
16~17世紀ごろの南スペインの宗教美術に
大きな影響を受けたことを
GameSparkのインタビューで公言しており、
その影響は例えば主人公の印象的な
とんがりコーンヘルメットが
スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤ
むち打ち苦行者の行列(https://en.wikipedia.org/wiki/A_Procession_of_Flagellants)
という絵画に描かれた人物のそれと
酷似している点などに窺えます。

ストーリーや登場人物、登場組織も
一様に宗教的な色彩を帯びており、
日本の作品で例を挙げると
漫画「ベルセルク」や
フロムソフトウェアの「ソウルシリーズ」
の世界観にかなり近しいものがあります。

続いてゲーム性の面に目を向けると
メトロイドヴァニア※」の伝統的な
文脈を忠実に踏襲しつつも
そこに高いスピード性や
パリィ、ドッジなどの選択を付け加えて
ある意味格ゲー的な面白さを
付与しているような印象を受けました。
(※代表的な探索型2Dアクションゲーム
メトロイドキャッスルヴァニア(悪魔城)のタイトル名を
組み合わせた造語)

とはいえ某SEKIROのように
一部のマゾゲーマー(誉め言葉)以外お断りな
極端な難易度というわけではなく、
短いスパンでセーブ場所があったり
ボス戦には必ず救済手段が用意されていたりと
難易度の面でプレイヤーを置いてきぼりに
しないようにする細やかな配慮も持ち合わせており、
手ごたえはあるけど厳しすぎない
絶妙な難易度バランスに仕上がっていました。

クリアまでのゲームボリュームは
イベントコンプを考えなければ
平均約15時間~20時間といったところ。

フルタイムで働く社会人が
休日の空いた時間にちょこちょこプレイするなら
1か月弱くらいは遊べるボリュームかと思います。

一方で本作をプレイする上で
気を付けたい点としては
第一にまだ日本語対応が
行われていない※という問題があります。
(※記事投降時点)

アクションゲームなので
テキストを読まなくても
プレイを楽しむことはできますが
本作の魅力を100%味わいたいなら
ある程度の英文を読む覚悟は必要となるでしょう。
(私の場合は不明部分を逐次
サブPCで翻訳しつつの
ちょっと忙しいプレイとなりました…)

ただしThe Game Kitchenによれば
日本語対応は現在進行中とのことで、
品質向上段階が済み次第
日本語版もリリース開始となるそうです。

そしてもうひとつ気を付けたいのが
プレイ環境がコントーラー前提であることです。

ですのでもしPC版の購入を考えていて
なおかつコントローラーを持っていなければ
プレイの前に準備しておくことをお勧めします。
(ちなみに私はXboxコンでプレイしました)

さて、それでは引き続き
Blasphemousのストーリーや
詳細なゲームシステムの
解説に移りましょう。

blasphemousのストーリー

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ある時、Cvstodiaの地に
悪意に満ちた呪いが降りかかった。

あなたは「静寂の悲劇」の唯一の生き残りである
「Penitent one(悔い改める者)」となり、
呪いで人間が変容した怪物で満ちたCvstodiaを旅し、
この苦悩の根源を突き止めなければならない。

本作の主人公となるのが
三角コーンのように細長い
ヘルメットを被り、一本の剣を携えた
Penitent one(悔い改める者)です。

悔い改める者は
Brotherhood of the Silent Sorrow(沈黙する悲しみの同胞団)と呼ばれる
戦士団の最後の生き残りであり、
持ち主の罪悪感を食べて成長する奇跡の剣
「Mea Culpa」を振るって
呪われたCvstodiaの地の謎に挑みます。

Cvstodiaには
mother of mothers(母親たちの母)と呼ばれる
巨大で神聖な教会があり、
その入り口をふさぐ青銅の扉をくぐるには
「Three Humiliations(3つの屈辱)」と呼ばれる
3つの試練(つまりはボス戦)を乗り越えなければなりません。

ゲーム序盤~中盤の目的は
Cvstodiaの地を探索して
これら3つの試練を見つけ出し、
クリアすることになります。

blasphemousのゲームシステム

探索について

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本作の探索要素は
複数の分岐があるマップを
サイドビュー画面で探索する
オーソドックスなメトロイドヴァニア
スタイルに倣っています。

ゲームの進行は一本道ではなく
攻略の順序をある程度
プレイヤー自身が自由に決めることができ、
また任意で取り組めるサブクエストも
いくつか用意されています。

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マップはこのような感じ。
行ったことのある場所が
マップに記録されていきます。

Prie Dieu(祈祷台)

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本作のセーブポイントとなるのが
このPrie Dieu(祈祷台)です。

祈祷台は各地に設置されており、
悔い改める者が死亡した場合、
直近に利用した祈祷台の位置で復活します。

また祈祷を行うと
体力が全回復し
胆汁フラスコ(回復アイテム)の
使用回数もリセットされますが
その代わりにマップ上の雑魚敵が全て復活します。

ポータル

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ポータルを使うと
離れたエリア間を
一瞬で移動することができます。

新しいポータルを見つけるたび
利用可能な移動先が増えていきます。

Guilt Fragment(罪悪感の欠片)とStatues of Confessors(懺悔者の像)

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体力が0になったり
針山に落下したりして
悔い改める者が死亡すると
死亡した場所の近くに罪悪感の欠片が出現し、
ペナルティとして、
死亡数に応じて贖罪の涙の獲得量と
フィーバーゲージの最大値に
制限がかかってしまいます。

このペナルティを解除するには
懺悔者の像の出現した場所に再び赴いて
罪悪感の欠片を回収するか
各地に設置された懺悔者の像に
贖罪の涙を支払って
罪の清算を行う必要があります。

敵キャラクター

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悔い改める者の行く先には
ゴヤの絵画に出てきそうな
不気味な怪物たちが多数待ち受けています。

怪物たちはそれぞれ異なる
攻撃方法や弱点を持ち、
プレイヤーは経験を積むことで
それらをより効率よく
撃破することができるようになります。

こうした雑魚敵は倒さずスルーして
次のエリアに進むことも可能ですが
敵を撃破するとゲーム内通貨に当たる
Tears of atonement(贖罪の涙)を獲得できるので
倒しておくに越したことはありません。

迫力満点の巨大ボスたち

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Blasphemousの大きな魅力の一つが
各エリアの最奥部で待ち受ける
巨大なボスたちです。

緻密なドット絵で描かれたボス達は
多彩な攻撃方法を有しており、
その攻略には回避と攻撃、そして回復の
タイミングの見極めが重要となります。

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ちなみに…
ボスの中でも特にインパクト抜群なこの巨大赤ちゃん。
その強さと恐ろしさは
ぜひ実際のゲームプレイで確かめてみてください

戦闘システム

blasphemousの戦闘はシンプルで、
基本は剣を振るう通常攻撃と各種移動、
一定距離をスライディングで進む
回避(ドッジ)、そして剣を構えて
一定時間敵の攻撃を受け止められる
パリィの4つを組み合わせて行います。

パリィ

パリィで受け止められる攻撃は一部ですが
成功すれば敵の攻撃を無効化して
強烈なカウンターを叩き込むことができます。

スキルツリー

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悔い改める者が再序盤に訪れる
Albero村にある「Mea Culpa shrine(寺院)」
の前で祈りを捧げると
スキルツリーが解放され、
贖罪の涙を支払ってスキルを
購入することができるようになります。

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スキルの一種、ダッシュ斬り。
スキルを使いこなせるようになると
道中の攻略が一気に楽になり
爽快感も抜群です。

Prayers(祈り)

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Prayers(祈り)は
敵を倒すと上昇する
フィーバーゲージを消費して
使用することができる必殺技です。

祈りには様々な種類があり、
例えば上のサムネのスキルは
悔い改める者の両側から
地面を伝わる衝撃波が発生して、
触れた敵に大ダメージを与える効果を持っています。

祈りは装備品の様に付け替えることができ、
特定のイベントをクリアしたり
マップ上に落ちているものを
入手することで増やせます

Execution(処刑)

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このBlasphemousというゲームを
ある意味最も如実に象徴しているのが
このExecution(処刑)です。

パリィやスキル技など
特定の攻撃をヒットさせると
敵がよろめき状態になることがあり、
この時敵の近くでボタンを押すと
トドメの処刑アクションに移行します。

処刑は敵の種類ごとに
異なる演出が用意されていますが
その全てに共通するのが
とにかくグロいということ。

奪った獲物で敵の腹を捌いたり、
あるいは盾を持った敵をその盾ごと
踏み潰して圧殺したりと
創意工夫に溢れた処刑の数々を披露します。

また処刑には普通に敵を倒した場合に比べて
贖罪の涙を多く獲得できるというボーナスもあり、
プレイ中は積極的に狙っていきたい要素となっています。

アイテム

Cvstodiaの各地では
様々な効果を持ったアイテム
を入手することができます。

エストアイテム

その名の通り、
各種クエストの進行に必要なアイテム達。

閉ざされた扉を開く鍵や
サブイベントに利用するアイテム、
ロザリオビーズの最大数を増やす
Knot(結び目)もここに含まれます。

ちなみにBlasphemousでは
エストアイテムに限らず
ほぼ全てのアイテムに対して
その由来を記したLore(伝承)が設定されています。

ゲームの進行には無関係ですが
こうした伝承を読むことで
Blasphemousの世界に対する
理解を深めることができます。

Rosary Beads(ロザリオビーズ)

ロザリオビーズは装備アイテムのようなもので
装備すると攻撃力が上がったり
特定の属性の攻撃に耐性がついたり
ドッジの性能が上昇したりします。

最初は1度に2種類までしか装備できませんが
エストアイテムの「結び目」を見つけて
Jailed Ghost(囚われた幽霊)に渡すことで
最大装備数を増やすことができます。

Relic(遺物)

遺物は1度に3つまで装備することができ、
装備することで悔い改める者の
世界に対する認識を変える効果があります。

具体的には、死者の声が聞こえるようになったり
隠されていた足場が見えるようになったりします。

Mea Culpa Hearts(Mea Culpaの心臓)

Mea Culpaの心臓は
悔い改める者のメインウェポンである
Mea Culpaの剣の能力を
向上させる装備アイテムで、
1度に1つだけ装備することができます。

ただし、Mea Culpaの心臓は
メリットだけでなく
与ダメージが増えるなど
特定のデメリットも必ずあり、
また装備の付け替えが各セーブポイント(祈祷台)
でしか行えないという制限があります。

Collectibles(収集品)

さまざまな部位に別れた
様々な人物の遺骨です。

収集品は某所にある納骨堂に収めることができ、
全種類を納骨すると特別な報酬を得ることができます。

まとめ

執念すら感じるドット絵表現と
練り込まれた重厚な世界観、そして
爽快なハクスラアクションが楽しめる本作。

優しすぎず難しすぎずの難易度で
かつ1プレイ10~15分の
短い区切りで遊ぶこともできるので
日ごろゲームをする時間の
取りづらい方にもおすすめです。

メトロイドヴァニア系や
ソウルシリーズが好きで
手軽に楽しめる新作ゲームをお探しの方は
是非一度このBlasphemousを
プレイしてみてください。

それでは、次の巡礼者に
神のご加護がありますように!

SteamのBlasphemous販売ページ