こいつァ弱い!ジョジョの最弱スタンドワースト5【3部~8部】

ジョジョの奇妙な冒険
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はじめに

今年もあとわずかでおしまいですね。DAIMAです。
今回は、前回の「最強スタンドランキング」に続き、
全く逆の「最弱スタンドワースト5」を発表します。

前回ほど厳密ではありませんが、
以下の前提条件を基にランク付けを行いました。

※本記事にはジョジョの奇妙な冒険に関する
ネタバレ要素が含まれます。
閲覧の際は、その点をご了承ください

考察のルール

  • 本体の能力差を除外するため、
    本体スペックは、スタンド能力の適性がある
    健康で平均的な知能を持つ二十代の男性に統一
  • 能力者は自分の能力を知っているものとする
  • 強さの定義は、自分に敵意を持った能力不明のスタンド能力者に対し、
    勝利(反撃不能にする)する確実性の高さとする。距離や地理条件はランダムとする。
  • レクイエムは考察から除外する

また、今回の考察では、
戦闘での強さだけではなく、利便性も考慮します
(例:パール・ジャムは戦闘能力は無いが病気を治せる)

それでは、お楽しみください。

惜しくも選外となったスタンド

まずは小手慣らしに、惜しくも(?)
ワースト5入りを逃した
各部のスタンドをご紹介します。

ホリィさんのスタンド 登場:第三部

本体は空承ホリィ。
茨のようなヴィジョンを持ち、
スタンド能力に耐性のない
ホリィさんの命を蝕みました。

本体に害がある点は評価点ですが、
今回の考察では、本体の設定は一律
スタンドに適性のある男性としますので
このスタンドは考察の対象外となります。

ラバーズ 登場:第三部

本体はDIOの部下である鋼入りのダン。
米粒以下の極小のスタンド像をもち、
その個性を活かして標的の脳内に侵入したり、
肉片をこねてダミーをつくることもします。

確かにパワーは弱く、
指先でつぶせるほど貧弱なスタンドですが、
その小ささと射程距離は暗殺に最適であり、
実際は最弱とは程遠い強力なスタンドです。

クヌム神 登場:第三部

本体はDIOの部下であるオインゴ。
自分の顔を変形させる能力を持ちます。

ジョジョにおいて、クリーム・スターターや
黄色の節制など、変身能力はありふれたものです。
それでいてこの能力は、顔の変身以外に
一切の戦闘能力をもっていません。

特に、同じ部の初期に登場した黄色の節制の
下位互換に近い能力しかないのは辛いところ。
とはいえ、不意打ちやスパイ活動に使える分
ワースト5にはまだ届かないレベルです。

ローリングストーンズ 登場:第五部

本体は彫刻家のスコリッピ。
球形の岩の形状のスタンドであり、
人の死の運命を彫刻として彫り出し、
その人間を安楽に死なせるため
追跡し続ける能力をもっています。

能力自体は恐ろしいスタンドなのですが、
本体の意思とは無関係に行動するため、
本体の身に危険が迫っても役に立ちません。

作中で、本体のスコリッピが
花屋の娘の件でミスタに拷問された時も、
このスタンドで身を守ることは
できませんでした。

このようにかなり特殊なスタンドですが、
一応殺傷能力はあるためランクからは外れました

ファンファンファン 登場:第八部

本体はサーファーの笹目桜二郎。
タコのような触手を持ったスタンドで、
真下に位置する相手の傷ついた部分を
支配する能力を持っています。

真下にいる相手というのが
そもそも限定的すぎる上に、
支配する相手に傷をつける必要があるという、
これまたややこしい条件付きのスタンドです。

スタンドとしては明らかに弱い部類ですが、
本体にデメリットがなく、
戦闘に使える能力である時点でまだマシです。

以上、惜しくも選外となったスタンドの紹介でした。
それでは、以下からワースト5の発表に移ります。

ワースト5位 トーキング・ヘッド 登場:第五部

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能力

人間の舌に取り付き、うそをつかせる能力。
本体はディアボロの親衛隊の一人、ティッツァーノ。
相棒のスクアーロとペアを組んでで登場し、
ナランチャの舌にトーキング・ヘッドを仕掛け、
ブチャラティチームを大きくかく乱しました。

能力発動条件の厳しさ

私がこの能力を最弱スタンドのリストへ加えた理由は、
第一にその発動条件の厳しさにあります。

作中ではまずスクアーロのクラッシュ
(水のある場所へ近距離のワープが出来るスタンド)
が行った奇襲攻撃に合わせる形で
ナランチャの舌へ取り付いていましたが、
これは裏を返せば、自分一人では
能力を発揮する段階まで至る事すら
難しいという事実を表しています。

もし単独で標的の舌へ取り付こうとするならば、
食べ物や飲み物に紛れ込む手が考えられますが、
相手が警戒していれば成功の見込みはかなり低く、
実行にはスタンドが標的に接近する必要があるため
敵に見つかった場合のリスクも非常に大きいです。

また、スタンド自体のパワーも皆無であり、
肉弾戦や身を守る手段としても使えません。
それでいて能力使用のためのハードルは高く、
結果として強さの評価は最低レベルとなります。

条件を満たしても殺傷能力はなし

苦労して標的の舌に取りついたとしても、
このスタンドに出来ることは
標的に嘘をつかせる事のみ。

集団戦なら多少の攪乱は狙えますが、
標的の意思や行動を乗っ取ることはできないため、
言葉や文字以外の方法で、周囲の仲間へ
自身の異変を知らせる事が出来てしまいます。
(作中ではジョルノがいち早く
ナランチャの異変に気付いていましたね。)

いざとなれば、標的の舌を
切り取る程度は可能かもしれませんが、
もし標的を殺すことが目的なら、
このスタンドを舌に取り付けるよりも
もっと簡単な方法がいくらでもあるはずです。

戦闘以外でなら活躍の場もあるか

ここまでは欠点ばかりを挙げてきましたが、
今度はこのスタンドの長所にも目を向けてみます。

まず、嘘をつかせる能力は、
戦闘でこそ利用価値が少ないものの、
組織や社会に属する人間を陥れるには
非常に都合の良い能力です。

パッショーネの親衛隊という
作中のティッツァーノの立場を考えれば、
ボスの命令で敵対する組織の人間や
政治家などをこの能力の標的として、
地位や信用を失墜させるような役割も
こなしたのではないでしょうか。

また、標的の話す言葉だけでなく、
書く文章まで嘘だらけにしたり、
一時的に真実を話せるようにもできたりと、
能力の小回りもけっこう効きます。

まとめ

発動条件の厳しさ、
スタンド自体のパワー、スピードの無さ、
そしてそもそも能力が戦闘に向かないことの三点から
トーキング・ヘッドがワースト5にランクインしました。

スタンドは精神の表れだと言いますが、
この能力を発言したティツァ-ノは
いったいどういう精神状態だったのでしょうか…

ワースト4位 トト神 登場:第三部

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能力

少し先の未来を漫画の形式で予知する能力。
このスタンドの予知は運命として必ず実現し、
もし予知と異なる行動をとろうとしても
予知の結果は変えられず、不幸に見舞われます。

本体はエジプト9栄神の一人ボインゴ。
作中では兄のボインゴとペアで登場し、
トト神の予知能力で
ジョースター一行の暗殺を狙いました。

未来予知は"強い"能力なのか?

人間は未来を予測することはできても、
未来自体を知ることは決してできません。
その点で考えると、未来予知能力は
非常に特別で貴重な能力だと言えます。

戦闘に利用するケースを想定しても、
もし敵の未来の動きを確実に予知できるなら
よほどの戦力差がない限りまず負けないでしょう。

ですが、トト神の能力は次の二つ理由から
戦闘面では相当弱い部類のスタンドに入ると
私は考えます。

その理由の一つが、予知の曖昧さの問題であり、
もうひとつが単純なスペックの問題です

解釈次第で予言の意味がぶれる

予知の曖昧さの問題については、
原作での事例を見ると分かりやすいかと思います。

ケース1

ボインゴがオインゴと共に初登場した回では
「オインゴの仕込んだ毒入りコーヒーを
ジョースター一行が飲んでしまう」
という予知が出現します。

オインゴはこの予知に従い
ジョースター一行に毒入りのコーヒーを
口に含ませる段階まで行きましたが、
偶然の出来事から、飲み込む前に
コーヒーを全て吐き出されてしまい、
結果として暗殺は失敗してしまいました。

予知に従ったオインゴとしては、
苦労して毒入りコーヒーを仕込んだのに、
「口に含んだが飲み込んではいない」
というこじつけに近い理由から
望んだ結果を得ることが出来なかったのです

ケース2

ボインゴがホル・ホースと組んだ際には
「正午12時にパイプに弾丸を撃ち込めば
承太郎の脳天に弾丸が命中する」
という予知が出現しました。

この予知のケースでは、
ホル・ホースの撃った弾丸は
漫画に描かれた承太郎の脳天を貫き、
さらに漫画を持っていた
ホル・ホース自身の脳天をも
貫く結果に終わります。

このケースについては作中で、
ホル・ホースの腕時計の時間がずれており
正午ピッタリに銃弾を撃ち込めなかったため
悪い結果となった事が説明されます。

ですが、予知に時間指定があり
なおかつホル・ホースのミスの内容も
殆ど不可抗力に近いものであり、
それであれだけの被害をこうむるのでは
あまりにもリスクが高すぎるように思います。

このように、
そもそも予知によって得られる情報が
不完全かつあいまいであり、
努力しても結果自体は変えられないので
計画的な運用は非常に困難です。

また、予知は不定期定期に
ゆっくりとあらわれるため、
一刻を争う戦闘状況下では
予知を確認すること自体難しくなります。

ヴィジョンによる殴り合いも不可能

第二の理由は非常に単純で、
スタンドが物理的な戦闘能力を
一切持っていないという点です。

たとえ非戦闘型であっても、
せめてムーディー・ブルースのように
人間並みのパワーがあれば
それだけで評価はずいぶん変わるのですが…

エピタフとの比較

同じ予知能力を持つスタンドとして、
第五部に登場したエピタフが存在します。

あちらも近い先の未来を予知し、
かつ予知した運命は絶対に変えられないという
トト神にかなり近い性質を持っています。

両者の最大の違いは、エピタフは
キング・クリムゾンと二つで一つの能力であり、
そのキング・クリムゾンは自分に都合の悪い未来を
数秒だけ消し飛ばすことが出来るという点です。

トト神はあくまでも未来を変えることは出来ず、
スタンド自体の戦闘能力も
キング・クリムゾンとは比較にもなりません。

もっとも、エピタフは部の大ボスの能力であり、
キング・クリムゾンの能力も合わせての評価ですから、
単純に比較してしまうのはちょっと違う気もしますが…

まとめ

未来予知という絶対的な強みをもちながら、
そのあまりの融通の利かなさから
トト神がワースト4にランクイン。

予知を知った人間の行動次第で
過程がある程度変えられるが救いですが、
それでも予知の解釈を少し間違えると
ひどい結果を招く危険性があるというのは
やはりリスキー過ぎます。

これはきっと、運命に頼ってズルをせず、
登場ラストの回のボインゴのように、
自分の力で生きていく意思を持つことが大事
という教訓でしょう… 多分。

ワースト3位 水を熱湯にするスタンド 登場:第六部

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能力

本体が触れた液体を水を熱湯にする能力です。
F・Fはプッチ神父によって
この能力のDISCを差し込まれ、
意図せず水を熱湯へ変化させてしまい、
瀕死の状態に陥りました。

詳細が少ないスタンド

この能力は、プッチ神父がF・Fに対して
発現させた一回のみの登場であり、
スタンドの像や大元の本体についてなど
作中で詳細情報がほとんど出されていません。

少なくともはっきりしていることは、
触れた液体をプランクトンが死滅する温度まで
本体の意思と無関係に上昇させる能力である
という点です。

またプッチ神父曰く、
地球上の水生生物が生息可能な最高水温は
摂氏32度以下だそうですので、
作中での水温はそれ以上であったと考えられます。

本体の意思と無関係に働く能力

この能力について一番厄介な点は、
少なくとも作中での描写を見る限り、
本体が触れた液体は本体の意思と無関係に
その温度が上昇してしまう点です。

F・Fはこの能力への適性が弱く、作中では
能力が暴走していたという考察も可能ですが、
作中で明確な言及がないため、
ここでは対象を制御できない前提で考えます。

もしこの前提で考えた場合、
能力の本体は常温以下の水を飲むことが出来ず、
生活に相当苦労すると思われます。

上昇する温度や速度次第では、
体を水で洗うことも難しかったでしょう。

戦闘どうこう以前に、
本体に害を及ぼす可能性があるため
その時点で大幅なマイナスです。

戦闘での利用を考える

次に、何とかしてこの能力を
戦闘に生かせないかを考えてみます。

まず、相手が水中にいて、
自分が水面上にいる場合であれば、
この能力で相手を茹でダコにできます。

ただ、そのようなケースは考え辛く、
温度を上げている間に
相手に水中から脱出される可能性もあります。

また、もし能力による温度上昇速度と、
上昇させる液体の体積が比例する場合は、
プールや海など広大な液体に対しては
能力が役に立たない可能性が高いです。

ほかに活用法があるかと考えても、
せいぜい飲み物を瞬間的に沸騰させて
火傷させる程度しか思いつかず、
どうにも戦闘には不向きに思えます。

まとめ

作中での描写があまりに少なく、
ここに乗せるか最後まで迷いましたが、
能力者自身に害を及ぼすことと、
そのあまりに限定的な能力のインパクトから
ワースト3としてランクインさせました。

この能力のことを覚えていた方は
ほとんどがディアボロの大冒険の
プレイヤーだったのではないでしょうか。

うっかりこのスタンドのDISCを使って、
F・FのDISCの容量が1になってしまったことも
今ではいい思い出です。

ワースト2位 サバイバー 登場:第六部

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能力

神経細胞を伝わるほんのわずかの電気に潜み、
人間の脳を刺激して怒らせる能力です。

本体はプッチ神父の手下であるグッチョ。
特別懲罰房に入った徐倫を始末する為、
サバイバーの能力を発動させて
房内をファイト・クラブへ変貌させました。

DIOも太鼓判を押す弱さ

このスタンドについて
まず最初に語らねばならない事は、
この能力が公式に初めて「最弱」を
他称されたスタンドであるという事です。
(自称ならラバーズが最初)

プッチ神父がDIOに対して
「最強のスタンドは何か」という質問をした際に、
「スタンドに強い弱いの概念は無いが、
もし最弱を挙げるならあのスタンドだろう」
とDIOが名を挙げたのがこのサバイバーでした。

能力は怒らせるだけ

サバイバーの影響下に置かれた囚人たちは、
好戦的になっただけでなく、
肉体の痛みに対して鈍感になり、
身体能力も向上していました。

これは、怒りでアドレナリンが放出されて
交感神経が活性化した影響だと思われます。

問題なのは、この怒りによるパワーアップが、
本体ではなく不特定の他人に働くという点です。
DIOの言うように、下手に使えば味方同士
喧嘩が始まって無駄な損害を被りますし、
一対一で発動させても自分が不利になるだけです。
(怒りで相手の判断力は多少鈍るかもしれませんが)

そのうえ、スタンド像には手も足もなく、
当然徒手空拳での戦闘も不可能です。
ものを運ぶことすらできないでしょう。

まとめ

使いどころが非常に難しく、
下手をすれば自分に被害が及ぶ厄介なスタンド。
ただし、作中の様に捨て駒を戦わせる場合や、
パニックを引き起こしたい場合は
活躍が見込めます。

普通に社会生活を営んでいるなら
まず必要のないスタンド。
さすがにDIOが推すだけのことはありますね。

ワースト1位 チープ・トリック 登場:第四部

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能力

本体となった生物の背中に憑りつき、
その本体が他者に背中を見られた場合、
元の本体の背中を破壊して殺害。
さらに背中を見たもの背中へ移動し、
新しい本体として憑りつく能力です。

本体は、吉良の親父に射抜かれた乙雅三。
ただ、乙はスタンド使いになった自覚はなく、
自身のスタンドによって死亡してしまいます。

本体を殺す最低最悪のスタンド

栄誉ある(?)ワースト1がこのチープ・トリック。
第四部に登場し、岸辺露伴を苦しめました。

このスタンドが特殊な点は、
特定の本体を持たず、条件を満たせば
別の本体へ鞍替えをする点です。

自我を持ち、さらにこのスタンド自身は
積極的に現在の本体を殺して
別の本体へ移動しようと活動するため、
まさに百害あって一利なしのスタンド能力です。

誰かを犠牲にしなければ倒せない

加えて厄介なのが、憑りつかれた人間が
一時的にチープ・トリックの本体となる点です。

チープトリックにダメージを与えようとすると
本体にもダメージがフィードバックされるため、
物理的なパワーでは
このスタンドを倒すことはできません。

考えられる対処法としては、
憑りつかれた人間を犠牲にして、
チープ・トリックを消滅させるか、
作中で露伴が行ったように、
何らかの手段でチープ・トリックの
精神のみを攻撃する方法が考えられます。

露伴は幽霊の小道があったおかげで
このスタンドから逃れられましたが、
もし小道の存在がなければ
露伴は間違いなく死んでいたでしょう。

まとめ

このスタンドに関しては、
もはや戦闘に使えるかどうかの次元ではなく
ただただ本体にとって害しかありません。

しかも、チープ・トリック自体が意思を持ち
背中を見せるよう仕向けるという二重苦。
発現したらもう絶望するほかありません。

文句なく、最弱スタンド第一位の座に
ふさわしいスタンド能力でしょう。

おわりに

「最弱スタンドワースト5」いかがだったでしょうか。
役に立たないスタンドならまだしも、
本体にマイナスをもたらすスタンドは
絶対に発現してほしくないものですね。

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