退屈ブレイキング

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アーカム超えか!?PS4ソフト『Marvel's Spider-Man』の良い点、ダメな点の両方をプレイレビュー!


全世界が熱狂!しかし、その真価は…?

ハーイ、daimaです。

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PS4で最もアツいゲームといえば
やはり先週発売されたばかりの
Marvel's Spider-Manですね。

その人気は凄まじく、
初週300万本という
モンスター級のセールスを記録し、
早くも2018年度最大の
ヒットとなりそうな勢いです。

しかしながらその反面
国内海外含む各所の
ネットレビューを覗いてみると
「システムがバットマンアーカムシリーズのパクリ」
ヴィランの扱いがいまいち」
ミニゲームの内容が古臭い」

といった厳しい意見もちらほら見受けられます。

そこで本日は過去数多くの
オープンワールドゲーをプレイし、
本作との類似性が度々指摘される
アーカムシリーズにも大ハマりしていた
経験のある私daimaが、
「結局このゲームは面白いのか?」
という疑問について
いち購入者の立場から
本音のプレイレビューをお届けして
みたいと思います。


開発元はアーカムシリーズとは別!

本作の開発を担当したのは
ラチェット&クランクシリーズを手掛けた
インソムニアックゲームズです。

私も最初勘違いしていましたが、
アーカムシリーズを手掛けた
rocksteadyとは別会社なわけですね。

ストーリー

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本作のストーリーは
映画とも原作コミックスとも違う
完全オリジナルであり、
主人公ピーター・パーカーが
スパイダーマンとしての活動を始めてから
8年が経過している設定で開始します。

そのためスパイダーマン
誕生過程などは描かれず、
プレイヤーはゲーム開始直後から
スパイダーマンを動かすことになります。

ストーリー内容については
ネタバレになるため多くは語れませんが、
基本的に前知識なしでも
問題なくゲームの世界に入っていけるような
作りになっており、
スパイダーマンは映画で少し知っているだけ
という方でも戸惑うことなく
ゲームを楽しむことができます。


主要キャラクター

スパイダーマン

このゲームの主人公にして
あなたの親愛なる隣人スパイダーマン

ウェブを駆使した
スピーディーな戦闘が持ち味で、
一般的に思い浮かぶ
スパイダーマンらしい動きは
余すことなく再現されています。

性格は陽気で冗談好き。
その性格は明るいニューヨークの
町並みと合わせて、本作の
楽しげな雰囲気作りに
大きく貢献しています。
(一貫して寡黙でダークな雰囲気だった
アーカムシリーズと比べると特に…)

ピーター・パーカー

オクタビアス・インダストリーズで働く
若き科学者であり、スパイダーマンの正体。

IQ200の天才であり、
ゲーム内に登場するガジェットは
全て彼が自作したものです。

ゲーム内ではこの
ピーターを動かす場面も何度かあり、
ヒーローだけど中身は普通の好青年という
スパイダーマンのオリジナリティを
プレイヤーに強く印象付けています。

メリー・ジェーン・ワトソン(MJ)

ピーターの元カノであり、
現在は大手新聞社の
ジャーナリストとして活動する女性。

ゲーム内ではMJを操作して
敵に見つからないように
ステルス潜入するミッションも存在します。

ウィルソン・フィスク / キングピン

ニューヨークを牛耳る大物ヴィラン

スパイダーマンとは
ゲーム開始直後のミッションで
対決することとなります。

スピーディーで爽快なバトルアクション!

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スパイダーマンのゲームと聞いて
多くの方が期待するのは、映画で見せた
あのアクロバティックなアクションの数々で
悪党どもを華麗にぶっとばすことでしょう。

そして本作はその期待に
アーカムシリーズを超える
圧倒的なスピード感とシンプルで
直感的な操作体系で応えています。

そのスピード感は
上記プレイ動画をご覧いただけば一目瞭然。

かくいう私も、
上記動画を閲覧してそのスピーディーな戦闘に
心打たれたことが
本作購入の一番の決め手でした。

状況判断が勝敗を分けるバトルシステム

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本作の操作体系は
アクションゲームが苦手な方でも
格好良くスパイダーマン
動かす体験ができるように
可能な限りシンプルなものとなっています。

例えば基本コンボや、
空中への打ち上げ、移動攻撃などは
全て□ボタン一つで繰り出せますし、
必殺技やスーツの固有能力についても
2ボタン同時押しで発動できます。

各種ガジェットの切り替えや
ウェブによる移動なども
直感的に素早く行えるように工夫されており、
私の場合2〜3回ほどバトルを行えば
その後はほとんど操作説明を見なくても
困ることがなかったほど
操作に関してとにかくストレスがありませんでした。

そして、そのような
操作性の簡便さ維持しつつも、
バトル内容は十分に戦略性豊かで
何度戦っても飽きない
中毒性のある作りとなっています。

例えば敵の中には時折大柄なやつがいて、
そいつには通常の打撃が通用しない。

だけど、箱やマンホールといった
オブジェクトをぶつけたり
ウェブシューターで動きを止めることで
初めて打撃が効くようになったりする。

あるいは通常攻撃はおろか
大部分のガジェットすら無効化する
盾持ちの敵がいて、そいつは
○ボタンで背後に回り込むことで
よろけて隙だらけになる。

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▲ 縦持ちは回り込めば隙だらけになり、さらに背後攻撃はダーメジ量もアップする

さらにこうした敵ごとの特性に加えて
プレイヤーと敵との位置関係も重要であり
例えばバズーカやサブマシンガンなど
遠距離武器持ちの敵に関しては
いち早く近づいて始末しないと
他の敵と戦っている間に
ゴリゴリ体力を削られてしまいます。

そうした「簡単には勝たせたもらえない」
バランスの中で、各種ガジェットや
ウェブアクションを駆使して
ノーダメで敵を制圧した時の気持ち良さは
スピード感がある分
アーカムシリーズをも上回っています。

隠れて敵を倒すステルス戦闘モードもあり

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本作はあらゆる面で
アーカムシリーズと瓜二つなゲームですが、
ステルス戦闘についても
やはりかなり似た形で導入されています。

背後から近づいて
ステルスキルができたり、
頭上から敵を吊り下げる攻撃がある点も
実によく似ています、。

ただ、自分が遊んだ感覚だと
アーカムシリーズではステルスを徹底しないと
攻略が厳しい箇所が多々あったのに対して
本作では見つかってもある程度
ゴリ押しが効く部分があり、
ステルスの重要性自体は
アーカムでのそれと比べて
一段低くなっていると感じました。

移動が楽しすぎる!

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圧倒的自由度を誇る
オープンワールドのアキレス腱とも言えるのが
広大なマップによって起きる移動の煩わしさです。

しかしことスパイダーマンに関しては
その移動が煩わしいどころか
戦闘顔負けに楽しいというのだから驚きです。

人と車で賑わい、
超高層ビルが立ち並ぶニューヨークの街中を
ウェブスイングで縦横無尽に飛び回る…

かつて映画で
目にして憧れたそんな体験を、
自分の手で操作して味わえるのは
やはり大きな感動がありました。

そしてその感動の背景には
普段なら絶対見られない
エンパイヤステートビルの頂上や
巨大ビルの何百という部屋
一つ一つまでしっかり作り込む
制作側の圧倒的なディティールへの
こだわりがあります。

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▲ 建物の部屋一つ一つの内部まで作り込むこだわりよう

ゲーム内には
セントラル・パークやタイムズスクウェア
ウォール街自由の女神像など
誰もが知るNYの名所が忠実に再現されており、
旅行好きな方なら
まるで観光に来たような気分で
ゲームを楽しむことができるでしょう。

また、移動時に本作と
アーカムシリーズで最も違いを感じるのが、
街中に普通に一般人が
存在しているという点です。

アーカムシリーズの舞台は
ゴッサムシティでしたが、
あちらでは一般人は大概
避難済みの設定であり、
街でバットマンを出迎えてくれるのは
モヒカンやマスク姿の犯罪者たちだけでした。

その点本作では
どこもかしこも人で溢れており、
なかにはスパイダーマンを見かけると
近寄って来て握手を求めたり、
一緒に写真撮影をしてほしいと
言われることもあります。
(時々ヤジも投げかけられますが(笑))

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▲ 市民と握手するスパイダーマン

こうしたゲームの雰囲気の差は
本作とアーカムシリーズの大きな相違点であり、
陽気でフレンドリーなスパイダーマン
寡黙でシリアスなバットマン
キャラの違いを強く感じさせる部分でもあります。


フォトモードが楽しすぎる!

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本作でプレイヤー(=スパイダーマン)が
ストーリーを進めることを妨害するのは
何もギャングやヴィランたちだけの
仕事ではありません。

角度やカメラ位置、
絞り値や露光などを細かく調整できる
本格的なフォトモードこそ、
プレイヤーを撮影に熱中させて
NYを守る役目を忘れさせる
史上最強のヴィランなのです。

…という冗談はさておき(笑)、
本作のフォトモードは
正直私が今まで遊んだどのゲームの
フォトモードよりも楽しく、
私のPS4にはプレイ開始から一週間たらずで
100枚を超えるキャプチャ画像が
ストックされてしまったほどでした。

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ゲームの本筋とは
関わりのないフォトモードですが、
私のように凝り性の人間にとっては
たまらないおまけ要素と言えますね。


各種サブクエスト、やりこみ要素について

オープンワールドゲーと言えば、
メインストーリーとは別に
プレイヤーの判断で進めることのできる
サブクエストもまた楽しみの一つ。

今作スパイダーマンにも
当然ながら様々なサブクエストが
用意されており、
エストをこなすことで入手できる
各種トークンは新たなガジェットや
スーツの解放に利用することができます。

スーツについて

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本作では20種類を超える
個性的なデザインのスーツが登場し、
その全てにフォーカスゲージを消費して繰り出す
固有の必殺能力が備わっています。

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必殺能力は多種多様で、
範囲内の敵をまとめて糸で捕縛するものや
分身を作り出して敵を撹乱するもの、
他にも敵の増援を妨害したり、
一定時間銃撃を無効化するようなものもあります。

ちなみに一度取得した
スーツの能力は自由に付け替え可能なので、
見た目がお気に入りのスーツのまま、
別のスーツの能力を使うことも可能です。

犯罪行為の阻止

市内を移動中にランダムで発生する
事件や犯罪行為に対処するミッションです。

ミッションの基本は戦闘で、
武装強盗や現金輸送車襲撃の現場に行き
一対多数の戦闘をこなします。

とはいえ、
ただ戦闘一辺倒ではなく
時には犯罪者とカーチェイスをしたり、
自動車事故に巻き込まれた市民を
救出する状況があったりと
その内容にはいくつかのバリエーションが存在します。

スペクトルグラフ・回路タスク

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オクタビアス・インダストリーズのラボや
一部ミッションで登場するパズルのようなミニゲーム

基本的に難しい内容ではないですが、
レベルが高くなると
思わぬ時間を取られることもしばしば。

リサーチステーション

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ピーターの親友である
ハリー・オズボーンが
ニューヨーク各地に設置した
ステーションに関するミッションを
クリアするサブクエストです。

その内容は様々で、
大気汚染の調査のために
スモッグの中を通り抜けたり
細菌に感染した鳩を治療するために
薬剤を散布したりと、
それぞれが毎回ルールの異なる
ミニゲームのようになっています。

このようにミッションの内容は
全体的に地味でゲームとしても
特に目新しさはないのですが、
スパイダーマンが悪党との殴り合いだけでなく
環境保護活動にも取り組んでいる姿を描いたことは
キャラクターの魅力を高める上で
とても大きな意義があったと私は思います。

拠点制圧ミッション

フィスクの手下やデーモンなど
ヴィラン組織の拠点を制圧するミッション。

街中で発生する犯罪行為と比較して
敵の数が圧倒的に多く、
普通に戦うと苦労するため
事前にステルス戦闘で
敵の頭数を減らしておくことが
攻略のカギとなります。

バックパック回収

ピーターがかつて
ニューヨーク各地に設置した
思い出の品物入りのバックパック
回収するミッション。

バックパックは天井や
高層ビルの頂上など一見見つかりづらい
場所に設置されていることが多いですが
R3押し込みでいつでも位置が確認できるため
入手自体は特に苦労を要しません。

それより興味深いのが
各アイテムごとに用意された
ピーターのコメントで、
これを聞くことで
本編以前に起きた出来事を
断片的に知ることができます。

ブラックキャットの追跡

女性ヴィラン
ブラックキャットの足取りを追うミッション。

各地に設置されたカメラをチェックして、
画面内のどこかに設置された
黒猫のオブジェクトを見つけ出す内容です。

タスクマスターの挑戦

フィールド上に設置された時限爆弾を
制限時間内に全て解除したり、
ドローンを追跡したりといった
アクション要素の強いミッションです。

他のミッションに比べて
クリア条件が少々厳しく、
最も高い報酬を得るには
スパイダーウェブによる移動を
完璧に使いこなす必要があります。


ここが残念、スパイダーマン

ここまでは基本的に
本作の良かった部分を見てきましたが
続いて個人的に残念だと感じた部分の
解説に移りたいと思います。

ボス戦があまり面白くない

一番最初のボスであるフィスクを始め、
本作のボス戦は全体的に
改善の余地ありかなと感じました。

ビルをぶち抜いたり、
天井を落としてボスを攻撃したりという
演出の派手さは良かったのですが、
それを実現するための手順が
非常にパターン化されており
プレイヤー側としてはどうしても
やらされている感を感じてしまいます。

せっかく個性豊かな能力を持った
ヴィランが揃っているのがから、
もう少しボスの行動パターンを増やして、
なおかつスパイダーマン側にも
もう少しプレイヤーの工夫が生きる余地を
与えて欲しかったと思います。


回避ゲーになりがち

本作の通常戦闘は非常に面白いのですが、
唯一不満点を挙げるとすれば
それは突き詰めるとどうしても
回避ゲーになってしまうことです。

敵の銃撃は非常に精度が高く、
狙われたら○ボタンで回避しないと
ほぼ確実に被弾してしまう上に、
ゲームも中盤になると
こちらから攻めても殆ど攻撃が当たらない
中ボス的な雑魚が登場するようになり、
ますますバトルが回避ありきになってしまいます。

それでもバトルの面白さを
損なうほどの欠点ではないですが、
自分からガンガン攻めたい、
攻略法を制限されるのが嫌だという人には
ややストレスの溜まる仕様かと思います。

ミニゲームの作業感が強い

先述したように本作には
数多くのミニゲームが収録されていますが、
そのほとんどが作業感の強いもので、
それぞれのやりこみ度も高くありません。

例えば子供向け知育パズルのような
スペクトルグラフ・回路タスクは
1、2回やれば飽きてしまうほど単調ですし、
ブラックキャットの
手がかりを探すミッションに至っては
制限時間もなくただ画面内を
ぐるぐる視点移動していれば
猿でもクリアできる内容であり、
もう少し工夫できたのでは…?と
突っ込みたくなるゲーム性の薄さでした。

せめて本作にもアーカムシリーズの
リドラーチャレンジや
コンバットチャレンジくらいに
やりごたえのあるミニゲームが揃っていたならば
また評価も変わってきたのですが…。


良くも悪くもアメコミ的で大味なストーリー

本作のストーリーや人物描写は
良くも悪くも王道のアメコミといった感じで
はっきり言ってしまえばかなり大味です。

例えばスパイダーマンの(元)彼女mjが
非力な一般女性であるにも関わらず、
単独で危険な悪党どものアジトに潜入する上に、
そんなmjを好いているはずのピーターも
その行動を軽い注意だけで流してしまう始末。

また、物語の途中でにあんないい人が実は…
的な展開があるのですが、その事実を知った
ピーターの反応がやけにあっさりしていて、
お前、もうちょっと葛藤とかないんかいと、
プレイしていてかなり違和感を感じました。

このようにストーリーの面は
正直ツッコミどころが多いので、
細かいことは考えずに
ノリと雰囲気で受け入れてしまうことが
このゲームを楽しむ上で
一番正しい姿勢なのかもしれません。


まとめ

ここまで上げたポイントを考慮し、
私の最終的な評価は
「爽快さとスパイダーマン体験に全力を注いだ、
人を選ばず楽しめる上質なアクションゲーム。
ただしやりこみ派のゲーマーにはやや物足りないかも」

といったところでした。

点数で言えば100点満点で
85点といったところでしょうか。

スコアアタックや
高難易度プレイをとことん極めたい
という方には不向きですが、
それ以外の一般的な
アクションゲーム好きの方であれば
概ね満足できる一本だと思います。
(スパイダーマンファンならなおさら)

スパイダーマンの人気と
今回の商業的な成功から
続編が作られることは
ほぼ確実かと思われますので、
次作では今回触れた
ミニゲームやボス戦の仕様、
ストーリー面でのさらなる進化を
期待したいところですね。