SPC初心者入門用!短めで面白いSCP報告書20選

SCP

はじめに

こんにちは、daimaです。

本日はSCPを知らない人にもおすすめしやすい
文章量が短めで、オチが分かりやすく、
アイディアの妙が光る秀逸なSCP
を20本に厳選してご紹介します。

SCPを始めて読む方や
前提知識が無い方でも楽しめることを考慮し、
選定にあたっては特に以下の条件を重視しました。

・それ単体で完結していること(=要注意団体や他のSCPの前提知識が必要ないこと)
・文章量が可能な限り短めであること(たとえ面白くてもSCP-1730のように長すぎる報告書はNG)
・SCPを読んだことのない人に初めて読ませても面白さが分かってもらえそうな内容であること

特に最後の項目は重要ですね。
SCPの布教用としても耐えうる記事となることが
本記事の最終目標です。

また、ペスト医師とか不死身の爬虫類とか
ねこですとか緋色の鳥とか、コミュニティ内での知名度が高く
実質的な必修科目となっているという意味で
初心者の方に知っておいて頂きたいSCPもありますが
今回はそうした有名な報告書であっても
先に挙げた条件に当てはまらない限りは選外としました。

あくまでも読みやすさと
アイディアの面白さ重視での選定となります。

それではどうぞ。

初心者入門用SCP20選

SCP-2521 ●●|●●●●●|●●|●

●●|●●●●●|●●|● – SCP財団

タイトルは●の羅列で
内容は奇妙なイラストのみという
数あるSCP報告書の中でも特に前衛的なSCP報告書。

一見するとただただ意味不明なのですが、
こいつが「自分に言及した文章や
自分について発言した人物の元に出没して
それを回収・拉致するSCiP(だから文章で情報を残せない)」

だという点を理解すると「あぁなるほど」と
全てに合点がいくように出来ています。

アイディアとその表現が極めて巧みであること、
文章量が短いこと(なんと”0″)、単独で完結していること、
SCP特有の一種理不尽な恐怖感が味わえることなど
本記事の選定基準のすべてを完璧に満たしており、
本記事を書くにあたって真っ先に脳裏に浮かんだのもこのSCPでした。

個人的に未読の方にどれかひとつだけSCPを紹介するなら
まずはこれを読んでもらいたいと思いますね。
(※ただ読んでもらうだけだと意味不明で終わると思うので
ある程度の補足解説はする前提で…)

SCP-j 行動を先延ばしさせる石

SCP-j – SCP財団

短あああいッ 説明不要!

完全なる出オチというやつですね。
ジョーク系オブジェクトの空気感を掴んでもらう上でも
最適な報告書です。

SCP-280-jp 縮小する時空間異常

SCP-280-JP – SCP財団

日本支部のSCPの中でも
500票近い大差でNo1のup voteを獲得して
長年支持率Noの座に居座り続けているお化け報告書。

オブジェクトの概要は長野県の山中で発見された
どんなものでも粉みじんに消滅されてしまう
ヴァニラアイス的な球状の異常空間であり、
読者はページ内の「プロトコル開始」ボタンを押すことで
この空間の中に廃棄物を投げこんで
空間の拡大を抑制する過程を追体験することができます。

しかし、拡大を抑制するはずのプロトコルが
繰り返すたび逆に空間を拡大させる結果となり、
最後にはついに…
というのが報告書の肝。

SCP財団は読者が財団のデータベースに登録されている
電子データの報告書を読むという体裁を取っているため
こうしたインタラクティブな仕掛けによって没入感を高められる点も、
洒落怖などの他のホラーコンテンツにはない魅力のひとつですね。

SCP-055 [正体不明]

SCP-055 – SCP財団

おい、コイツが本当に”反ミーム”だっていうなら、どうして「コイツが”反ミーム”である」って情報が隠されてないんだろう?
私たちは何か見落としてるに違いない。
待てよ、もし「コイツが何ではないか」って情報を記録できたとしたらどうだろう?
もしかしてそのことは覚えていられるんじゃないか?

バーソロミュー·ヒューズ、アメリカ国家安全保障局

自分に関するありとあらゆる情報を消し去ってしまう
「反ミーム」オブジェクト。

それが「何であるか」を知ることができないなら
それが「何ではないか」という事実を集めて
SCP-055 の正体に迫ろうぜ、というアプローチが
実にSCP財団らしくて面白いですし、
仮にこいつが人間を大量に殺害していても
誰もそのことに気づくことすらできないという不気味さも最高です。

SCP-096 シャイガイ

SCP-096 – SCP財団

█████████隊長: おう。
えーと、俺はそのとき決してアレの顔を見なかった。
だが部下たちは見てしまった、そして高いツケを払わされた。

自分の姿を見た人間をどこまでも追いかけて殺害する
長身でやせ細った人型の怪物。

こいつのターゲットになる、
つまり姿を見たと判定される条件は非常に緩く、
写真の背景に偶然移り込んだ数ピクセルほどの姿を目にしただけでも
ターゲット認定されてしまう上に
一度狙われるとその異常なスピード(ターゲットから離れていればいるほど速くなる)
とタフネス(50口径の弾丸600発を浴びても無傷)と怪力(戦車をティッシュの様に切り裂く)で
どこに逃げてもほぼ確実にぶち殺されてしまうという
理不尽の塊のような存在です。

さらに恐ろしいのは
その能力の限界がまだ知れていないという事。

なのでもしこいつの姿が何かの間違いで
オリンピックの衛星放送か何かに移り込んで、
かつこいつがきっちり自分の仕事をやりきらないと
気が済まないタイプだった場合
それだけで人類滅亡の危機に繋がらないとも言い切れません。

…とまぁこのような具合に
そのシンプルな性質ゆえに色々と想像が膨らむのが
このSCPの最大の魅力ですね。

滅茶苦茶凶暴なのにシャイガイという
ギャップのあるネーミングもセンス抜群です。

SCP-439-JP ホームラン量産法

SCP-439-JP – SCP財団

分析: ボールではなくとも球体に近ければ影響が及ぶと予想される。また、バットがコントロールから離れてもSCP-439-JPは発生するようだ。

野球で打者がある一連の動作を行うと
なぜか打球が必ずホームランになるという
不思議な現象についてのSCP報告書。

これに関してはとにかくオチが秀逸であり
個人的には星新一のショートショートや
世にも奇妙な物語に近い味わいがあるように思います。

SCP-CN-994 みつけたよ

SCP-CN-994 – SCP財団

中国支部より、
非常に短い報告書です。

報告書下部のボタンをクリックすると…?
(心臓の弱い方はスルーした方がいいかも…)

SCP-4560 万事順調

SCP-4560 – SCP財団

万事順調です。

ページを開くなり
爽やかなサーファー風の白人男性の写真が
目に飛び込んでくるこちらの報告書。

内容を読み進めていくと
その爽やかな笑顔からは想像もつかない
恐ろしい真実が明らかになっていきます。

SCP-567-JP w2qyv.worm

SCP-2639 – SCP財団

発想と技術の凄さに舌を巻いた報告書。

画面内のボタン個所をクリックすることで
ストーリーが進む仕掛けになっており、
特に最後のコマンドライン風の画面では
読者が対話相手の財団職員にメッセージを送れるのですが、
そこで正しいキーワードを送れるかどうかで
報告書の内容そのものが変化するという
非常に凝った構成となっています。

ちなみに正解のキーワードは
財団のwebページ内の本報告書に関連するある個所で知ることができます。
(ヒント:報告書に関する情報の内、私たち読者には見れて、報告書中の登場人物には絶対に見ることができないものと言えば…?)

SCP-2639 ビデオゲーム・バイオレンス

SCP-2639 – SCP財団

異常に改造されたPCによって
オンラインゲームのキャラになってしまった3人のティーンエージャーと
彼らに真実を伝えようとする財団職員のお話。

今回選出した中では文章量多めですが
オンラインチャット風のやり取りが中心で読みやすく、
アイディア、オチともに秀逸ですので
SCP初心者の方にもSF短編的なノリで
おすすめしやすい内容です。

SCP-2616-JP 雪中送炭

SCP-2616-JP – SCP財団

2cm以上の積雪があり、
かつ周囲を観察する者がいない条件下で
任意の燃料を入れて着火すると
どんな燃料を入れた場合でも
二酸化炭素のみを燃焼産物として屋内を適温に保ち、
さらに燃料が尽きた場合全く同じものが
何者かによって小屋の扉横に補充されるという異常性を発現する
不思議な暖炉を備えた山小屋についての報告書。

この暖炉自体は上述の通り
人命救助の役に立つ無害なオブジェクトなのですが、
その性質を踏まえた上で報告書下部に掲載されている
偶然この小屋を利用した
ある2人の遭難者へのインタビューをよーく読み込んでみると、
その裏に隠されたある恐ろしい仮定が浮かび上がってきます…

SCP-2295 パッチワークのハートがあるクマ

SCP-2295 – SCP財団

2m以内に臓器に重大な損傷を負った人を見つけると
側に駆け寄って、本物の臓器と同じ働きをする
パッチワークの臓器を作成し、
負傷した臓器と交換する異常性を有した
パッチワーク製のクマのぬいぐるみについての報告書。

このオブジェクトはとにかく心優しく、
自分の身を犠牲にしてでも傷を負った人を治療し、
力及ばず治療が上手くいかなかった時には
涙を流して対象に縋り付くようなしぐさを見せるなど、
そのけなげな姿には思わず胸にこみ上げるものがありました。

報告書最後に掲載されている
このオブジェクトと一緒に回収されたという
お見舞いカードのメッセージも非常に心打たれる内容であり、
恐怖や残酷さだけがSCPの魅力の全てではない
ということを知っていただく上でも強くお勧めしたい一作です。

SCP-1733 開幕戦

SCP-1733 – SCP財団

一見何の変哲もないバスケットボールの試合を
記録したビデオ映像かと思いきや、
実は映像内の人々に独立した自我があり、
再生を繰り返すたびに自分たちが
映像の中に閉じ込められているという事実を認識していくというお話。

それだけならばちょっと不思議な話で終わる所ですが
そこはどっこいSCP。

スタジアムの狭い世界でいつ終わるとも知れない
ループを繰り返す中で、人々が少しづつ
狂気に陥っていく様子が生々しく描写されており、
どんな怪物より怖い人間の怖さというものをまざまざと感じさせてくれます。

私などはこれを読んだ後しばらく、
「もしかしたら自分もある日突然
ビデオ映像の中に閉じ込められるんじゃないか」
という漠然とした不安に苛まれることとなりました(笑)

SCP-895 カメラディスラプション

SCP-895 – SCP財団

一見ただの通路を写した
監視カメラのライブ映像のように見えますが…?

SCP-2006 おおこわいこわい

SCP-2006 – SCP財団

どんな姿にも変身することができ、
人を怖がらせることが大好きな不思議生物についての報告書。

このアノマリーに対し、財団は非常に低品質の
ホラーないしホラー要素を含むSF映画を
継続的に見せ続けるという一見無意味そうな
収容プロトコルを実施しているのですが、
報告書を最後まで読むことでその理由と
SCP-2006の性質の裏に潜む真の脅威が明らかになります。

SCP-1210-JP-J キメラれねぇ

SCP-1210-JP-J – SCP財団

アイディアからオチまで実に秀逸なジョークオブジェクト。

こういうネタが作れるセンスは実に羨ましいものです。

SCP-4999 私たちを見守るもの

SCP-4999- SCP財団

すごいどんでん返しや強烈なオチがあるわけでもなく、
強大なモンスターや壮大な世界が描かれるわけでもない。
それにもかかわらず読む者に強烈な印象を残すのがこのSCP報告書です。

どこか詩的ですらあり、
SCP財団というコンテンツの
懐の広さが感じられる一品ですね。

scp-8900-EX  青い、青い空

SCP-8900-EX – SCP財団

こちらは「世界には色が存在する」という
当たり前の常識を逆手に取った実に鮮やかな報告書です。

こういうアイディアが出せる人は
きっと普段から人とはちょっと違った
世界の見方をしているのでしょうね。

SCP-2719 内側

SCP-2719 – SCP財団

これを初心者向けSCPの一つに選ぶのは
ちょっと難解すぎるような気もしましたが
SCP財団の中でも最高クラスに尖った
報告書の例としてご紹介させていただきます。

報告書のほとんどは表で構成されていて、
その内容は「何か」が
「内側になった/内側に入った/外側」
という淡泊な結果の記録だけであり
一見してかなり意味不明な内容です。

しかしそのほとんどは文字通りに受け取ってよく、
例えばある列でDクラスが内側になった後に
別のDクラスが内側に入ったとすれば
それは実際に前者の体内に後者が入ったことを意味します。
(人間が中に入った人間がどれだけ生存できるかはさておき)

そして中でも注目すべきは最後の数列に渡って
名前が出てくる「超越性」という項目。

これが登場した後にはそれ以外には
O5-〇というSCP財団のトップにあたる人々の
名前しか出てこないわけですが、
その理由は「超越性」という言葉が意味するところと
多くの報告書で欲深い存在として描かれている
O5達がこのSCPを利用して
何をしたかったのかを考えると
自ずと答えが見えてくるかと思います。

SCP-3519 静かなる日々

SCP-3519 – SCP財団

こちらもやや長めなのですが
それを差し引いてもなお紹介したい傑作報告書です。

その内容は近い将来に世界の終わりが訪れるということ、
そしてその日が来る前に自殺することが望ましいという
確信をもたらすミーム災害が人々の間に
伝染病の様に拡散していくという
一種パニックホラー的な趣のあるもの。

日が経つにつれ自殺者は加速度的に増加し、
やがて医療や生活インフラが破綻するに至り、
果ては核兵器を用いた国家間戦争まで勃発。

そんなこんなで人類及び財団は
このアノマリーにかつてないほどメタメタにやられるわけですが
本報告書の真価はなんといってもその秀逸なオチにあります。

どれぐらい秀逸なのかについては…
ぜひ自分の目で確かめてみてください。

おわりに

今回は短くてアイディアに優れた
初心者向けの報告書を集めようという事で
既知未知含め沢山の報告書を探って
何とか20題選ぶことができたわけですが、
この作業を通して私が改めて感じたことは
短くて面白いお話を書ける能力というのは本当に稀有なものなのだということと、
本当に優れた語り手というのは読者の想像力を巧みに利用することで
実際の文字数以上の奥行きをお話に与えることができるのだという事です。

今後も、そうした素晴らしいお話と
沢山出会えることを期待したいですね。

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