【SCP】日本支部(JP)が批判される5つの理由

SCP

SCPに関係するコミュニティを覗いていると
特おり日本支部および日本支部(JP)製のSCPを
毛嫌いしているかような発言を見かけます。

・JPはノリが寒い
・JPの感動系報告書がクサくて苦手だ
・JPの報告書は知識不足だ
・JPには現実改変能力者やエージェントのキャラクター設定にラノベ感があってガキ臭くて嫌いだ
・寿司ブレード(闇寿司)のような内輪ノリが嫌いだ

などなど。

こうした発言の多くは過剰に攻撃的で
見ていてあまり気持ちの良いものではないのですが
指摘している内容そのものに関しては
案外共感できる部分もあったりします。

本日はこうしたJPに対する批判の理由を
5つに整理した上で私見を述べてみたいと思います。

日本支部(JP)が批判される理由

さて、それではJPに対する批判点を
一つずつ見ていきましょう。

その1 版権キャラのパロ報告書を公式にインデックスしてしまう危うさ

JP特有の事象の中でも特に強い批判を受けやすく、
個人的にもこれは本気で勘弁願いたいと思うのが
既存の版権キャラクターのSCP化です。

具体的な例として
わかりやすいのは次の二つですね。

SCP-1139-JP – 電子の歌姫
SCP-1293-JP – ALL I WANT

これらの報告書では明確に名前こそ出していないものの
明らかに初○ミクとド○えもんという
既存の版権キャラクターをSCPオブジェクトとして扱っています。

私はこうしたクロスオーバー行為には
四つの重大な懸念点があると考えます。

一つ目は全く異なる世界観を持つ作品を取り込むことで
SCP財団の世界観を壊してしまいかねないこと。

二つ目はパロディネタで注目を集める行為が
パロディネタに頼らず報告書を書いている
他の執筆者から見て不公平に感じられる可能性があること。

三つ目は特定のコンテンツのネタを持ち込むことで
そのネタを知っている、好きな人だけが楽しめる内輪感が出てしまうこと。

そして四つ目はこうしてパロ元の動画やコミュニティに
無関係なSCPネタを持ち込む人が出てきて
そちらのファンに迷惑をかけるなど、
棲み分けを破壊する原因になることです。

特に最後の点は非常に深刻な問題であり、
SCPというコンテンツやSCPを好む人への
ヘイトを増やすことにも繋がりかねません。

今のSCP界隈はネタが枯渇したのか分かりませんが、他者様の作品を少しずつ吸収し始めています。
それだけでなく、元ネタを知らずに記事を見て知ったSCPファンは「それ知ってる!SCP〜でしょ!」と言い始めるのを何件か目撃しています。

これTikTokと同じ現象なんですよ。原曲知らないくせに「コレTikTokの曲だ!」みたいにいう連中が沸き始めてるんですよね…。
今のSCP界隈の人たち少し自重してくれないですかね本当………。

(引用元 : https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14221603204?__ysp=c2NwIOaXpeacrOaUr%2BmDqA%3D%3D)

本家の方でもハリーポッターやピカチュウやドンキホーテなど
既存のキャラクターをアクセントとして
登場させている例がいくつかありますが
さすがにこれほど露骨なものはありません。

こういうパロネタを身内で楽しむだけならまだしも、
それを公式にナンバリングまでしてしまうというのは
流石に叩かれても仕方ないように思えますね。

2.JP特有のラノベっぽさ

しかし、残念なことに、SCP-JPがクソ過ぎて死ねる。

「SCP最高じゃん!よし、日本でもつくろーぜ!」

なんだろうな、基本的にラノベ臭がするんだよな。セリフ。名前。異常さの方向性。専門知識不足。登場人物の間抜けさ。頭痛が痛い的文章。

(引用元 : http://blog.livedoor.jp/nanananaoo/archives/52192098.html)

日本支部の職員の口調と設定がラノベみたいになってるのが気持ち悪すぎて耐えられない

(引用元 : https://dic.nicovideo.jp/b/a/scp%20foundation/3151-)

JPは臭いんですよね。
Dクラスが活躍したり、本来財団と仲が悪い要注意団体が財団に変わって問題を解決したり、SCP-910-JPのような強いSCPオブジェクトやSCP-510-JPのようなラノベのような物が沢山あります。僕はその臭さが病みつきなんですが、やはり嫌いな人は嫌いなんだと思います。財団本部の記事もこう言うのはありますが、やはりJPはその数が多いから嫌われるのでしょう。

(引用元 : https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11211326206)

JP批判の際によく持ち出されるのが「ラノベっぽい」というワードです。

ラノベっぽさの定義は難しいところですが、
私も彼らの言わんとすることは分かります。

コレジャナイ・エージェント – SCP財団

その後ろからぴょこぴょこと早足で駆けてくるのはどう見ても女子小学生、歳を高く見積もっても中学生に見えればいい方の、陸上自衛隊のコスプレをした子供だ。口にでかい棒キャンデーを咥え、左手にポテトチップスの大袋を抱えている姿はロリコンのケがある連中には魅惑的でも、財団の先任エージェントなどとは到底思えそうにない。

「紹介しよう。こちらがエージェント・差前、エージェント・餅月、そしてエージェント・カナヘビだ」
「よろしく頼むぜ」「よろしくねー」「ほな、よろしゅうな」
差前が太い濁声で、餅月がアニメ声優のような甲高い声で、そしてカナヘビがボーイソプラノの京言葉でしゃべったのを聞いて、北大路は思った。

例えばこちらはJP製のtaleですが、
随所にラノベっぽさが感じられます。

その理由は文体など色々ありますが、
一番は登場するエージェントの外見や性格が
過剰にキャラクター化されていることでしょう。

なんというか、すごくマンガ的なんですよね。
秘密組織のエージェントが少女だったり、
京都弁のカナヘビだったりという設定そのものが。

対する本家にもブライト博士やクレフ博士のような
複数の作品に登場するネームド職員がいますが、
こちらはJPの職員と比べると
ずっと現実的な人物造形が与えられています。
ブライト博士の禁止リスト?聞こえんなぁ〜

ラノベも含め、日本は独自の
サブカルチャーが発展してきた歴史があり、
SCPにおいてはそうした個性が
批判する側からすると悪目立ちして
格好の叩きの口実になってしまうのでしょう。

また、最近ではこうした批判にも慣れてしまったのか
JPのラノベっぽさを自虐ネタにしている報告書まで存在しています。

SCP-1989-JP – 『この愉快な世界を食おうとしたら、登場人物に逆襲された僕の顛末についてと今後の展望』

SCP-1989-JP-1は現実改変能力を持つティーンズ文庫です。
組成面は一般的な書籍と一致していることが判明しています。

SCP-1989-JP-2: やあ、…どうやらライプニッツ現実圧縮壁は無事に成功し、この本はボクたちの予想通り動いたというようだね。初めまして、君たちはもしかするとこの世界の財団、かな?
探索部隊隊長: 全員、警戒態勢を解くな。…我々の存在を知っているのか?
SCP-1989-JP-2: もちろん、だってボクは…、やれやれ、こんなのまで改変するのか。…はあ、まあ、落ち込んでいても仕方がない。さっきの質問に答えよう。だってボクは財団理事、だからね

佐藤博士: 分かりました、問題ありません。まず、貴女はどういった存在なのでしょう
SCP-1989-JP-2: その質問は難しいね、まあでも、一応は名乗っておこうか。財団極東支部理事、千凶だよ

流石にここまで極端な例は
JPでも滅多に見ないですけどね。

3.JP特有の感動推しが苦手だ。

JPが一部の人に毛嫌いされる理由について、
先に挙げた二つ以外で私が思いあたるのが
JP側における感動を狙った報告書の多さと
そうした報告書に対する人気の高さへの苦手意識です。

実際にJPの評価の高い記事ページを見てみると
全体の上位30位以上にSCP-1045-JP(お眼鏡にはかなわない)SCP-548-JP(歌う雨音)SCP-120-JP(世界で一番の宝石)などの
感動系の報告書が多数ランクインしています。

一方で本家の評価の高い記事ページ(http://scp-jp.wikidot.com/top-rated-pages-en)を見ると
その上位はscp-173(彫刻 – オリジナル)やscp-049(ペスト医師)、
SCP-3008(完全に普通の、ありきたりな古いイケア)など、
感動などとは縁もゆかりもなさそうな連中が多くを占めており、
ランキング比較だけでも両者の傾向の違いが窺えます。

一応、本家の方にもSCP-1762(ドラゴンの逝く場所)や
SCP-1522 -(夜の海ゆく船たちは)、SCP-1281(さきがけ)など、
読んでいて涙腺を刺激されるタイプの報告書がないことはないのですが
これらが全体に占める割合はJPよりもかなり少数です。

個人的にはこうした傾向は
JPならではの特色で面白いと思うのですが
世の中には「感動の押し売り」といった言葉があるように
「感動」という言葉に対して同調圧力的な
うっとうしさや煩わしさを
感じている人がいることもまた事実ではないでしょうか。

もっともここまでくると完全に好みの問題であって
最終的に「嫌なら見るな」理論に落ち着いてしまいそうですが、
本家もJPも同じSCPである以上、
なかなか全ての人がそのように割り切ることは難しそうですね…

4.JPには知識不足の報告書が多い。

これまでの批判点に加えて時折目にするのが
JP側の執筆者の(特に科学方面に関する)
知識不足を批判する意見です。

確かに日本支部には例えばSCP-3966(外方落下)SCP-555(死体磁石)SCP-037(小さな星)
のように専門的な科学全般の知識を
上手くSCPの説明に応用している
報告書は少ないかもしれません。

私はJPでこうしたアカデミックな報告書が少ない理由について、
単純に知識や教養の差というだけでなく、
もっと根深い日本と海外(アメリカ)の文化的な
興味・関心の違いが原因になっているのでは無いかと推測しています。

(参考:「自然・科学に関心」日本が最低 日米中韓の高校生調査)

まず、多分私含め多くの人がなんとなく
実感しているかもしれませんが
一般的な日本人、特に大人は諸外国に比べて
そもそも科学にあんまり興味がないみたいなんですね。

それに対しアメリカでは
スターウォーズやスタートレックなどの
SF作品が圧倒的な人気を誇り、
SCP財団と同じ書き物の分野でも
ディックやハインライン、ヴォネガットなどの
優れたSF作家を多数輩出しているなど、
文化的なレベルで宇宙や科学といった
SF的なことに対する興味関心が高いように思えます。

ノーベル化学賞 – Wikipedia

最近のノーベル化学賞の受賞者一覧を見ても
その半分くらいは米国出身者で占められていますね。
(これは、資金力の違いという面も大きいとは思いますが)

また、この関心の差は実際の報告書数にも現れており、
例えば宇宙に関する報告書につけられる
「地球外」タグのついた報告書230本のうち、
JPの報告書数は約45本であり、これは
全体の19.5%ほどにあたるわけですが、
これをJPが本家と合わせた全報告書中に
占める割合である約7000/約2000 = 28.5%と比べると
かなり低い数値であることがわかります。

つまりJPは割合的に
宇宙に関する報告書があまり書かれていないということですね。

そして、ではJPでは宇宙などのSFネタの代わりに
何が人気なのかといえば、
それはホラーであり、感動系であり、
あるいは現実改変能力者について書かれた報告書です。

特にJP製のホラーは日本特有の
じとっとした後味の悪いタイプのホラーが秀逸であり、
例えばSCP-587-JP(死体に非ず)
などはまさにJPだからこそ産まれ得た報告書だと言えるでしょう。

こうした題材選びの傾向の違いを
知識不足と見るか個性と見るかによって
JPに対する好き嫌いも別れてくるのではないでしょうか。

5.寿司ブレードに代表される内輪ノリが苦手

これは日本支部に限ったことではないのですが
SCP財団が不特定多数参加のコミュニティサイトである以上
どうしても他人のネタに乗っかる内輪ネタ的なノリは存在します。

中でも特に最近
内輪ネタとして批判意見を目にしがちなのが
カノンハブのスシブレードシリーズでしょうか。

スシブレード ハブ - SCP財団

シェアワールドであるSCP財団の中でも
さらに限定されたひとつの世界観を共有する
カノンハブはその性質上
どうしても内輪感が出るものですし、
第一カノンハブは本家から存在していた仕組みなのですが
ことスシブレードに限っては、
・SCP財団の世界観と真逆のシュールなギャク的世界観であること
・ベイブレードという刺さる世代が限定されるネタを扱っていること

という2点が特に強い内輪感を感じさせてしまっているようです。

他人と同じネタを共有して創作できるのが
シェアワールドの醍醐味ではありますが、
あまりにも楽しめる人が限られすぎると
その輪に入れなかった人の
反感を産む原因になってしまうのでしょうね。

結論

今回JPが叩かれる理由を考察して
色々とこうじゃないかと思う要因を挙げてみましたが
こうした要因のほとんどは
総じてSCP財団が自由参加型のコミュニティである以上
避けがたい宿命的な問題であると思います。

なので、個人でできることとしては
自分が好きではないと思う部分には目を瞑るか
またはメンバー登録して低評価を投じることで
自分の意思を表明するほかないでしょう。

ただ一点、個人的に
最初に挙げた版権キャラのSCP化に関してだけは
コミュニティを超えて荒れる原因になるので
もう少し全体で厳しいルール化をした方が良いのでは
と思ったりしないでもないのですけどね…

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